ドラッグストアが儲かる薬と、僕らが身に付けるべき2つの心得

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「粗利の大きな薬を売って下さい」

あるとき、バイトへ行くと、店長(登録販売者)が、一枚の紙を見せた。その月の店の売上目標と、現在の達成率が書かれていた。

「もうちょっとで目標達成できるので、なるべく粗利の大きな商品を売って下さい」

と店長は言った。粗利とは(販売価格―仕入価格)だから、ようするに「利益の高い薬を売りましょう」ということ。

でた!さっそくゲンナリして、一気にモチベーションが下がった。 店の売上が上がったところで、バイトの僕にはなんのメリットもない。上司から評価されたり、ボーナスが出たりして良い思いをするのは店長だけだ。僕にとっては、売りたくない薬を売るという、精神衛生上悪い行為でしかない。そこんとこ、この管理職者は分かっているのだろうか?と思った。

 

ドラッグストアが儲かる薬

消費者としては、こうしたドラッグストア側の”売りたい”事情は知っておいて損はない。ドラッグストアにとって利益の高い薬とは何か。いままで僕が出会った店長たちやスタッフたちの口ぶりやドラッグストア業界でよく聞かれる話から推測すると、次の3つが考えられる。

 

 

一つ目のプライベートブランドとは、独自開発した商品のことだ。PB(ピービ―)ともいう。最近のドラッグストア各社は、プライベートブランドの一般薬を作っている。代表的な例としては、マツモトキヨシの「MK CUSTOMER」、ツルハドラッグの「Medis’ one」、イオンを中心とする複数のドラッグストア各社の共同商品「HapYcom」がある。プライベートブランドは、薬のパッケージに必ずブランドマークがあるので、見た目で分かる。ちなみに、プライベートブランドの商品を製造しているのは、ドラッグストアではなく既存の製薬メーカーだ。

二つ目の推奨販売品とは、店側が積極的に販売していこうと内部で取り決めている商品だ。おそらく、仕入価格が安いのだと思う。これはプライベートブランドとちがって、外見からは見分けがつかない。ただし、僕の店に限って言えば、販売推奨品は共通点して「○○症状にはコレ!!」などとポップが貼ってあり、「店が売りたがっている感」を存分にかもしている。

 最後の第一類医薬品とは、薬剤師でなければ販売ができない、比較的効果の高い薬のことだ。解熱鎮痛薬の「ロキソニン」や胃薬の「ガスター10」などがあてはまる。

 

店員にはこう聞いてほしい

 ここまで読んで、

プライベートブランドや一類医薬品を勧めてくる店員は、悪い奴にちがいない」

などと考えるうっかり八兵衛さんのために、一応伝えておくと、ここで挙げた利益率の高い商品と、効き目の間に相関性はない。つまりプライベートブランドにも、良い薬と、そうでない薬がある。僕はよいと思うプライベートブランドは積極的に勧めている。

自分にあった市販薬を一人で決めるのはとても難しい。だから、絶対店員に相談したほうがいいと僕は思う。ただ、その時大事なのは、ドラッグストアが勧める薬の中には、時に店側の思惑があるかもしれないことを意識しておくこと。店員に特定の薬を勧められた時は、次の2点を聞くことをお勧めしたい。

  • 「どうしてこれがいいんですか?」と理由を聞く
  • ほかの商品を手に取って「これと何がちがうんですか?」と違いを聞く

 この質問に対する答えを聞いて、納得出来たら購入すればいい。特に②は絶対聞いた方がいい。勉強になるし、より自分にあった薬に近付ける。

もちろん口上手な店員もいて、巧みに利益率の高い薬を売る人もいる。そういう店員に対する防御策としては、自分で薬の勉強をすることだ。お客側が薬の知識を得れば得るほど、不誠実な店員は自然淘汰されていくだろう。だから、このブログでもどんどん情報を提供していきたいと思う。