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価格と効果は比例しない。頭痛・生理痛薬「イブ」を選ぶための基礎知識

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 昨日は突然の高熱(37.4度)と嘔吐で、ヒドイ目にあったけど、朝起きたら平熱で体調も良くなってた。外は快晴で気持ちがいいので、汗だくのシーツとかパジャマを洗濯することにした。ところが、昨日一日寝てて体が硬くなっていたせいか、洗濯物を干している最中に、腰にグキ!と激痛が。

こっこれは、かの「魔女の一撃」(ぎっくり腰)というやつでは!

ロクに記事が書けないので、以前書きかけていた記事に手を入れてアップすることにする。なんて日だ。 あ、ちなみになぜウサギの絵かって、今回取り上げるイブの製造元のエスエス製薬のロゴがウサギだから。

 

「成分」だけじゃなくて「価格」も見よう

頭痛・生理痛薬のイブシリーズには、4つのタイプがある。タイプごとの特徴を知れば、無駄なお金を遣うこともなくなると僕は思う。

そのためには、「成分」だけではなく、「価格」にも注目することが大切だ。

まずは成分から見ていく。

 

イブの種類と特徴 (含有成分表記ないものは、すべて同じ量である)

●イブ(イブプロフェン150㎎)

普通のイブ。イブシリーズの中で唯一、眠気を起こす可能性があるアリルイソプロピルアセチル尿素が入っていない。

●イブA錠(イブプロフェン150㎎+アリルイソプロピルアセチル尿素+無水カフェイン)

カフェインなどが入っているので、イブより少し鎮痛作用が高い。

●イブクイック頭痛薬(イブプロフェン150㎎+アリルイソプロピルアセチル尿素+無水カフェイン+酸化マグネシウム

酸化マグネシウムを含むことで、イブシリーズの中で一番効き目が早いとされる。また、胃への負担も軽減される。

●イブA錠EX(イブプロフェン200㎎+アリルイソプロピルアセチル尿素+無水カフェイン)

おそらくイブシリーズの中で最強の効き目(※1)。ただし、これだけ一日2回までなので注意。服用間隔も他と異なる。

 

上記を見ると明らかなのだけど、イブシリーズはすべて鎮痛成分「イブプロフェン」が基本になっていて、そこに他の成分がプラスアルファされたりすることで、製品ごとの違いを生んでいる。

最も鎮痛効果が高いと考えられるのは、今年10月に発売したイブA錠EX。日本初のイブプロフェン200㎎配合剤(※2)を謳っている。

 

異様に高額なイブクイック

で、ここからが大事。メーカー希望小売価格と、一回分の単価を調べてみた。

 

イブ 626円(12回分) 52.1円/回

イブA錠 810円(12回分) 67.5円/回

イブクイック頭痛薬 1296円(10回分) 129.6円/回

イブA錠EX 646円(10回分) 64.6円/回

 ※各製品の価格は最小単位のものを挙げた。

 

まず、イブクイックが、ダントツで高いことがわかる。なにせ他のシリーズの2倍の値が張る(店頭価格ではもう少し安くなるだろうけれど)。

価格が2倍なら効果も2倍・・・ならいいのだけど、そうではない。イブクイックの特徴は、酸化マグネシウムを配合することで、即効性と胃への負担軽減を期待している点。ところが、実は鎮痛成分に関しては安価なイブA錠同じなのだ。だから、胃が弱くない方や、効き目が多少遅くてもよい方は、イブクイックよりもイブA錠を購入した方がリーズナブルといえる(イブクイックの即効性の程度については、近々改めて書く予定)。

今年新発売したイブA錠EXは、シリーズ中一番、鎮痛効果が高い薬だと思う。だけれど、実は値段はイブA錠とあまり変わらない。というか、むしろ安い。イブA錠EXは、イブシリーズのなかで唯一、一日2回までしか飲めない。だから、一日量に換算すると、鎮痛成分イブプロフェンの摂取量は、実はシリーズ中最も少ない。

 

値段と効果は比例しない。だから店員に聞いた方がいい

イブシリーズを見てはっきりしていることは、値段が高い=よく効く、ではないことだ。CMや知名度だけで漠然と購入すると、確実に損をすると断言したい。

ここに書いたことはすべて公開情報を元に書いた、いわば素人でも調べればわかるハナシ。現場のまともな薬剤師・登録販売者は、イブの効果はもちろん安全性にも精通していて、アルバイトの僕が持つ3倍以上の知識を持っている’。各製品の店頭価格を見つつ、店員に「イブのなかで一番自分に合って、リーズナブルな薬を探しているんですけど、どれがいいんでしょうか?」と相談するといいと思う。

嫌な顔されたら、いまどきロクなドラッグストアじゃないでしょ。

 

※1 これは科学的裏付けのない僕個人の印象。イブクイックとイブEXを比較して、メインの鎮痛成分であるイブプロフェンの量の多い後者の方が鎮痛効果が高いと考えた。

※2メーカーによれば、”イブプロフェン1回量200㎎に加え、他成分も配合した鎮痛薬として日本初”という意味。イブプロフェン200㎎だけの商品は、「リングルアイビー」などがすでにある。

 

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