読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

即決!口内炎薬は「ステロイドの有無」→「使い勝手」の手順で選ぶ

f:id:kuriedits:20150129170645p:plain

古典的な治療法はハチミツ

口内炎にはステロイドなどの治療薬よりもハチミツが効く――。そんな論文が2014年9月号の「Quintessence International」に掲載された。日本語でわかりやすく書いた記事がイロリオにあった。


口内炎はハチミツで治る。治療薬以上の効果を大学が実証 - IRORIO(イロリオ)

 口内炎にハチミツが効くことは以前からいわれていたけれど(※1)、ステロイドより効くという結果がおもしろい。実際にはハチミツをわざわざ買って治そうと思う人は少ない気がするけど、ご興味ある人は試してみてください。

 

口内炎の薬は速攻で選べる

口内炎の治し方は、とてもたくさん語られている。このブログに時々コメントしてくれるぼくしさん(ぼくしの日記)は、口内炎を治すために患部に塩を塗ったり、海外から薬を取り寄せたり、様々な試みをした”口内炎マスター”なのだけど、このぼくしさんから、洗口液の「ピュオーラ」がおすすめだというコメントを以前いただいた。

口内炎になりそうな時にピュオーラするだけで口内炎口角炎もでなくなった」

という。

浅識の僕にはこういう当事者の感想が勉強になる。残念がら僕は洗口液で口内炎治療を試みたことがないので、今回は数ある口内炎治療法のなかから、僕が専門の「医薬品」(ピュオーラは医薬品じゃないのです)に的を絞って書きたい。

口内炎薬は色々あるけれど、製品ごとの違いはかなりハッキリしている。見るべきポイントを2つに絞れば、迷うことなく商品を選ぶことができると思う。

口内炎薬の注目ポイントは「ステロイド」と「使い勝手」だ。

 

ポイントは「ステロイド」と「使い勝手」

まず注目したいのが、ステロイド成分が入っている薬かどうか。

ステロイドとは、体内の炎症物質を抑えることで腫れを鎮める成分だ。即効性が高いのが特徴とされている。大正製薬が発売している、下記の口内炎治療薬の名前をみるとよくわかる。

 

口内炎パッチ大正A」←シコンエキスなどを含有。ステロイドなし

口内炎パッチ大正クイックケアステロイドあり

 

ステロイドは治りが早いので、”クイックケア”というわけだ。

おそらく、ほとんどの薬剤師は、市販の口内炎治療薬のなかで一番効くのはステロイド薬だと考えているだろう。病院ではいろいろな診療科でステロイド薬が処方されていて、それだけ高い効果が期待される成分なのだ。口内炎をさっさと治したいなら、ステロイド入りの塗り薬を選べばいいと思う。

ステロイドにはその強弱によってランクがあるのだけど、口内炎に使うステロイドは僕が知る限りすべて「トリアムシノロンアセニド」という一種類だけだから、ステロイド入りの口内炎はほぼどれも同じ強さだと考えていいと思う(※2)。以前は「アフタゾロン」(成分名:デキサメタゾン)という製品が市販されていたようだけど、国の定めるルールが変わったためいまは原則として販売されていないようだ(※3)。

ステロイドを使う際に気を付けるのは、通常の口内炎(アフタ性口内炎といいます)でなかった場合だ。ステロイドは免疫力も一時的に抑えるので、ウイルスやカンジダ菌が原因で起きた口内炎の場合は、そのウイルス・菌が増殖して症状が悪化する可能性がある。こう書くと脅かしているみたいだけど、ほとんどの場合は普通の口内炎なのであまり心配しなくて大丈夫。いつもと違う口内炎ができた時は、店員に相談すればいい。

価格については、ステロイドが入っている方が高くなる。

 

軟膏、錠剤、スプレー・・・安く済ませるなら軟膏

次に注目するのが、「使い勝手」について。

口内炎薬には、いろいろな形があり、それぞれ使いやすさに一長一短がある。

たとえば軟膏タイプの薬の長所は、患部をしっかり保護して、外部からの刺激から守ってくれることだ。そして安い。短所は、なんとなくヌメヌメする不快感があることだ。また、綿棒を用意して患部に塗るので、ひと手間かかる。

飲み薬(錠剤)のタイプは、軟膏みたいな塗る手間が省けるのがいい。口内炎複数あったり、軟膏では塗りにくい場所できた時などは、飲み薬のほうが便利だ。欠点は軟膏タイプよりも高額な傾向があること。軟膏よりも数百円以上高い。

このように、口内炎の数や場所などによって、自分が一番使いやすいタイプを決めるのがいい。どれが一番あっているか分からない人は、店員(薬剤師か登録販売者)に聞いてほしい。各タイプの長所短所をもっと詳しく説明してくれるだろう。どれでもいいながら、軟膏を選べばいい。安いから。

ちなみに、第一三共ヘルスケアの「トラフル」シリーズは、軟膏、スプレー、フィルム、錠剤の4種類もの選択肢を提供している。


商品情報 | 口内炎・のどの痛みにトラフルシリーズ | 第一三共ヘルスケア

  

店員にこう聞こう

数ある口内炎の薬の買い方を整理すると次の通り。

1.ステロイドで早く治したいなら、パッケージの成分表に「トリアムシノロンアセニド」と書いてある製品を選ぶ。ステロイドが嫌ならそれ以外の商品を選ぶ。

2.口内炎の数、患部の場所、使う手間などを踏まえて商品を選びたいなら、薬の形(軟膏、錠剤、スプレーなど)に注目する。安価に済ませたいなら軟膏を選ぶ。

個人的には、「ステロイド(高い効果)」×「軟膏タイプ(安価)」の条件を満たしている商品「ケナログ」を買う。

店員には、ステロイドが入っている口内炎の薬ありますか?」とか「使いやすいタイプの薬を探しています」と聞いてみることをお勧めしたい。きっと、症状に合った薬を提示してくれるはずだ。

ステロイドを使うことに不安がある人もいるだろう。短期の口内炎治療でステロイドによる副作用が起きる可能性はほぼないと僕は思うけれど、心配な人は安全性についても一緒に店員に質問すればいいと思う。

それから、軟膏やパッチタイプで、「口内炎の薬はすぐ取れてしまう」と話すお客が時々いるのだけど、これは塗り方・貼り方を誤っている可能性があるので薬の説明書を再読することをお勧めしたい。剥がれないためには、使用前にティッシュで患部の水分を拭き取っておくことが大切。それでも剥がれちゃう人は、錠剤タイプかスプレータイプだろう。

 

 

※1 市販薬にもハチミツを含む口内炎薬はある。たとえば「レビオ」。これは、最安レベルの口内炎薬でもある。大正製薬製品カタログ/レビオ/お口にしみにくい 口中・口唇治療薬

※2 パッチと軟膏でステロイドの含量が異なることはここでは考慮しない。剤型の違いがどの程度効果に影響するかは、僕にはわからない。

※3 アフタゾロンは「処方せん医薬品以外の医薬品」に属する。