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のどぬ~るスプレーに書かれた「ヨウ素」と「ポビドンヨード」の違い

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大人と子供で成分がちがう「のどぬ~るスプレー」

殺菌のどスプレーといえば、一番有名なのは「のどぬ~るスプレー」だろうか。この商品、大人用と子供用で殺菌成分が異なる。大人用は「ヨウ素」で、子供用は、ヨウ素を加工して作られた「ポビドンヨード」(※1)が成分になっている。

ヨウ素のほうがクセがある

大人用と子供用で成分が異なる理由を、以前、メーカーに聞いてみたところ、「ポビドンヨードのほうが味がいいので子供向けである」との回答を得た。また、殺菌力はヨウ素のほうが一般的に強いのだが、そのぶん刺激(クセ)があるため、マイルドにしたものがポビドンヨードであると説明を受けた(※2)。のどぬ~るスプレーについては、大人用の方が子供用よりも殺菌効果が高いといえるのか?という質問については、ちょっと自信なさそうに、たぶんそうであるとの回答だった。ほんとのところはわからない。

 

多くの製品は「ポビドンヨード

のどぬ~るスプレーの大人用は、成分欄に「ヨウ素」と書かれているけれど、同時に添加物としてヨウ化カリウムを使っている。ヨウ素にヨウ化カリウムを加えエタノールに溶かしたものは、医療の分野では「ヨードチンキ(濃度が薄いものは「希ヨードチンキ)」と呼ばれている(※1)。

使う側としては、ポビドンヨードと(希)ヨードチンキでどちらが効き目が強いのか、というのが気になるところだろう。申し訳ないけど、僕は勉強不足でこれらの効果の優劣に詳しくない(※3)。

僕は小さい頃(20年前)、のどがいたくなると、親が「ルゴール」をのどにぬった。ルゴールの主成分はヨウ素で、綿棒にヨウ素をつけてのどの奥に直接ぬる。決まって「オエーっ」と吐きそうになり、涙目でこらえた。この薬が大嫌いだった。

いまでもルゴールは市販されているけど、使っている人はかなり少ないだろう。現在市販されているヨウ素系殺菌薬は、ほとんどがポビドンヨードだ。一時期テレビCMでやっていた「フィニッシュコーワ」もポビドンヨード。ちなみに、昔からあるうがい薬の「イソジン」も、中身はポビドンヨードだ。

ヨウ素ポビドンヨードも、ビタミンCと反応すると脱色して殺菌効果を失うため、お茶などビタミンCを含むものを口に入れたあとは、少し時間をおいてから使うほうが好ましいという意見がある(※4)。

のどスプレーに使われる薬は、このほかに炎症作用をもつ成分「アズレンスルホン酸」という含んだものがある。

ドラッグストアの店員には「ノドスプレ―って何がちがうんですか?」と聞くといいと思う。いろいろ教えてくれるはずだ。

 

※1 右記のイソジンのHPでわかりやすく解説している。【イソジン】ポビドンヨードってなに?|株式会社 明治 もう少し専門的に知りたい方は、ヨシダ製薬の右のHPが参考になる→Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 | 2)ヨードホール・ヨード系

 ※2 ポピドンヨードは粘膜に対する刺激が比較的少ないことは、OTC関連書籍に記載されている。いっぽう、ヨウ素(希ヨードチンキ)のほうが殺菌が強いと明記したものを僕は見たことがない。ヨウ素の方が刺激強い=殺菌力ある、という理解であると思われるが、刺激の強いヨウ素の濃度を薄めにすることで、相対的に殺菌効果が落ちている可能性も考えられなくはない。

※3 「今日の治療薬」ではどちらも適応範囲は同じ。ただしヨードチンキは粘膜には注意して使用と記載。

※4 OTC薬販売の実践問題集2, p73