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まだイソジンで消耗してるの?うがい薬には3つのタイプがありますよ

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キング・オブ・ウガイ薬「イソジン」

イケダハヤトさんのブログ「まだ東京で消耗してるの?」のパクリです。言ってみたかっただけ。

うがい薬はドラッグストアの売れ筋商品。バイトを始めて感心したことが2つある。1つはうがい薬を買う人の多さ。風邪の季節になるとバンバン売れてく。うがい薬を使わない家庭で育って、生まれてこのかた使った記憶がない僕だから、世の中にはこんなにうがい薬を使う人がいるのかあ・・・と勉強になった。

もう一つ気づいたことは、店頭にはうがい薬がいくつかあるのだけど、CMで有名な「イソジン」を購入する客が圧倒的に多いこと。あのCMは最近みないけれど、でもいまでも一番売れているうがい薬は、たぶん「イソジン」だと思う。

でもちょっと待って。うがい薬はイソジンだけじゃないですよ。

 

うがい薬の3タイプ

僕が思うに、うがい薬は、ざっくり分けると次の2種類がある。

 

菌・ウイルスを殺す「殺菌タイプ」

菌やウイルスを殺して喉のイガイガを治す。「イソジン」など

消炎&組織修復をする「炎症ケアタイプ」

炎症を抑えて、痛んだ組織も修復することで喉のイガイガを治す。「パブロンうがい液AZ」など

殺菌&消炎系の「中間タイプ」

細菌を殺す成分と消炎の両方の成分を含有。「新コルゲンコーワうがいぐすり」など

 

殺菌タイプの代表はイソジンだ。「ポピドンヨード」という殺菌成分が入っている。

炎症ケアタイプの代表は「パブロンうがい液AZ」や「浅田飴AZうがい液」だ。消炎と組織修復効果(※1)を併せ持つ「アズレンスルホン酸ナトリウム」が入っている。AZはアズレンのAZ(アズ)、と覚えておくといい。

中間タイプは「新コルゲンコーワうがいぐすり」や「キレイキレイ うがい薬」がある。僕が知る限り、殺菌&消炎系は基本的に殺菌成分「セチルピリジニウム」と消炎成分「グリチルリチン」の組み合わせだ。

 

イソジンに死角あり。使用者は再考したらどうでしょう?

3タイプのなかで、イソジンなどの殺菌タイプのうがい薬は他と比べてどれくらい優れているのか。炎症ケアタイプよりも殺菌タイプの方が安いのだろうなとなんとなく思っていたのだけど、実際に近所のドラッグストアで、1000円単価で比較したら、あれれ?ぜんぜん違う結果になった。コチラ↓

殺菌系(イソジン)40回/1000円

炎症ケア系(アズレン)250回/1000円

中間系(コルゲン)200回/1000円

イソジンってすごく高いのね!

さらにいうとイソジンは「ポピドンヨード」という成分なので、液体がどぎつい黒紫色をしている。会社員で朝急いでうがいをして、白いYシャツに飛び散ってしまった経験はないだろうか?僕のお客にはそういう人がいましたよ。アーメン。

そんな憂き目に遭いたくない人は、透明色をウリにしている中間タイプの「新コルゲンコーワうがいぐすり」をお勧めする。炎症ケア系のアズレンスルホン酸は紫色だ。

ついでに、以下のブログを紹介する。イソジンをお勧めしない医療者は珍しくない。この医師が推奨しているアズレン系は値段もイソジンより安い。

 

選ぶポイントは「効果」「予算」「色」

風邪の予防については、いずれのタイプもあまり期待できないかもしれない。

風邪の原因のほとんどは、細菌じゃなくてウイルスだ。中間タイプの「セチルピリジウム」はウイルスではなく細菌に効く薬とされているようなので(※2)、風邪に効くか不明。ポピドンヨードはウイルスに効くのだけど、10年ほど前に京都大学の教授が、実際の予防効果を人間で試してみたら、水でうがいするよりも予防効果が落ちたという結果がある(※3)。殺菌効果がもろ刃の剣になって、細胞にダメージも与えてしまったのではないかと考えられている。

京都大学の実験結果はとても有名で、いまのところ「イソジンは風邪の予防にはならないんじゃないの?」というムードになっている。ただ、これも将来は研究結果が出て覆る可能性もある。あくまで”いまのところ”という話。

薬剤師と登録販売者には、「効果」「予算」「色」について聞いた上で購入することをお勧めしたい。ついでに、イソジンの予防効果についても。

ちなみに先述の京都大学教授の実験では、うがい自体は風邪の予防に有益であるとしている。

僕は風邪の予防とか意識せずに、一年中、水でうがいしている。うがいしないと、なんか口のなか気持ち悪いし。

 

 

※1 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2260700F1129_1_04/

※2 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2399709E1043_1_01/

※3 Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a ran... - PubMed - NCBI