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海外の風邪薬といえば、とりあえず「パラセタモール=アセトアミノフェン」と覚えておいてはいかが?

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商品名:Decolsin

基本スペック

成分:パラセタモールParacetamol(325㎎/1カプセル)、デキストロメトルファンdextromethorphan HBr(15mg)、フェニルプロパノールPhenylpropanolamine HCl(25mg) 

効能:風邪の諸症状(頭痛、発熱、咳、鼻づまり)の緩和

用法:1回1カプセル、6時間おきに1カプセル。服用は12歳より上から(※2)。

製造:westmont(フィリピンの会社※1)

注意点:高血圧、中毒性甲状腺腫、前立腺肥大症、不整脈緑内障、抗うつ病薬服用患者は注意すること。心臓病を持つ人は、フェニルプロパノールを服用する前に医師に相談すること。

メモ

・パラセタモールは解熱鎮痛成分、デキストロメトルファンは咳止め成分、フェニルプロパノールは鼻づまりをおさえる成分。

・パラセタモールは、日本やアメリカでいうところの「アセトアミノフェン」の別名。パラセタモールはWHOが定める国際名で(※2)、イギリス圏ではこちらの名称が使われている(※3)。パラセタモール(アセトアミノフェン)は一般的に、副作用が少なく比較的安心に使える解熱鎮痛成分とされており、日本でも「パブロン」「ルル」をはじめ多くの風邪薬に使われている。「パラセタモール=アセトアミノフェン」は、よく海外旅行・出張する人は知っておくとよいと思う(風邪でなくても、頭痛などに鎮痛薬としても使えます)。

・日本では市販の風邪薬のパラセタモール(アセトアミノフェン)の量は1回300mgであるのに対して、Decolsinは1回325mgとちょっと多い。ただし、25mg分だけ量が多いことを心配する必要はほとんどないと思われる。日本では病院では1回400~500mgくらいで処方されることが多いので、25mgは全体から見ればわずかな量の差である。

・デキストロメトルファンは日本では咳止めの薬に使われることが一般的。配合量は日本と比較して多くないので、特に心配する必要はないと思われる。むしろ、日本の風邪薬でよく使われる咳止め成分「ジヒドロコデイン」より副作用が少ないとされている。

・フェニルプロパノールは、かつて日本でも使われていたが、現在は使われていない。アメリカでは2000年に、出血性脳卒中のリスクを上げるとして製薬企業に販売中止を要請(※4)、日本でも安全性の通知が出され、さらに2003年には厚労省から製造を自粛するように通知が出された(※5)。ただし、Decolsinに含まれるフェニルプロパノールは少ないため(米国では一日最大150mgだった)、脳卒中を懸念するレベルではないと思われる。とはいえ、こんなことを知ったからには、あまり気持ちよく飲むことは難しいかもしれない。フェニルプロパノールは鼻づまりを抑えるだけの成分なので、なんとなく安全性に不安がある人や、症状を我慢できる人は、ムリして飲む必要はない。ちなみにフィリピンでは、医師からもフェニルプロパノールが処方される(日本では処方されない)。

・フィリピンでは日本とはちがい、バラで市販薬が購入可能(ぼくは3カプセルだけ購入した)。

・日本とはちがい、一日何回飲むといったような説明書がないので、購入時に店員の説明をよく聞いておくこと。

・風邪を早く治す薬ではないので、自宅で療養できるなら、無理に風邪薬を飲む必要はない。日本からした常備薬がなく、しかも症状を抑えながら仕事などを頑張りたい人が使えばよいと思う。アメリカの市販薬とはちがい、薬に含まれる一つ一つの成分の量は、日本の市販薬と比べてあまり変わらないので、「海外の薬は効き目が強すぎるんじゃないか」と心配する必要はない。

 

 

※1用法に関しては説明書がないので、海外の登録制医薬品情報サイトMIMS(

http://www.mims.com/Philippines/drug/info/Decolsin/?type=full#Dosage)より引用

※2医薬品一般名 - 薬学用語解説 - 日本薬学会

※3一例としてこちら、イギリスの大手ドラッグストアのサイト→

http://www.boots.com/webapp/wcs/stores/servlet/SolrSearchLister?storeId=10052&langId=-1&catalogId=11051&stReq=1&searchTerm=paravetamol#container

※4http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1211/h1120-1_15.html

※5塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品の件│2003年│旧 住友製薬│ニュースリリース│大日本住友製薬株式会社