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海外の病院にかかったら、こんな薬が処方されましたよ

海外情報

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奥さんと知人が海外の病院にかかりました

さて、この突発的海外ネタ企画も、そろそろ終わらせたいと思うのだけど、ついでだから医療用医薬品についても触れておきたい。フィリピンで病院にかかったら、どんな薬がだされるのか。僕の知人の男性と、奥さんがじっさいに病院を受診したので紹介したい。

と、その前に、この記事をアップして30分もしないうちに、お二人の方からツッコミが入りましたので修正いたしました。多謝です(※1)。

 

日本で使われていない成分がいくつか・・・

まずぼくの奥さんから。フィリピンは大気汚染が深刻だ。そのためか、鼻の奥が腫れたあと、のどの痛みと鼻水が出て病院を受診することになった。

処方された薬は次の3つだった。

ベンジダミン3mg(benzydamine hydrochloride)

→写真左。なんともカラフル。ミント味らしい。

・レボセチリジン5mg(levocetirizine diHCl)

→写真中央。

・フェニルプロパノールアミン25mg+パラセタモール325mg(phenylpropanolamine HCl+paracetamol)

→写真右。

奥さんによると、日本の薬局・病院で渡される白い袋の代わりに、茶色のペラペラな紙袋に入ってきたらしい(写真上)。なんか、商店街の肉屋でコロッケ買ったみたいな感じですね。

さて、肝心の薬を上から(写真は左から)みていきたい。

ベンジダミンは解熱鎮痛薬(専門用語でいうところのNSAIDsにあたるみたい)。いまの日本では使われていないが、かつては使われていたっぽい(昔の書籍、論文には出てくるため※2)。日本で使われなくなった理由はぼくはしらない。

レボセチリジンは、日本の病院でもよく処方されるアレルギーの薬(製品名はザイザルといいます)。ぼくも花粉症の季節は服用している。服用も日本と変わらない。

フェニルプロパノール+パラセタモールは、鼻づまりを治す薬と解熱鎮痛剤の合剤。詳細は以前書いたとおり(コチラ)、フェニルプロパノールはいまの日本では使われていない。パラセタモールは日本では「アセトアミノフェン」という名前で、市販薬にも使われている。

・・・というような話を奥さんにしたところ、

「ええ~なんか嫌だわー」

と言い、結局なにも飲まず、数日後に回復した。

 

解熱剤と、痰の薬がでた

続いて知人の男性の場合。2週間ほど前に咳や熱がでて病院を受診したところ、「upper respiratorytract infection」という診断名がついた。日本語に訳すと「上気道感染」。日本では風邪の症状を診断するときに、よくこの言葉が使われる。

処方された薬は次の2つ。

・パラセタモール500mg(Paracetamol 500mg/tab) 4時間ごとに服用

・アセチルシステイン(NAC:N-acetylcysteine) 寝る前に服用

パラセタモール500mgは、日本の病院でもよく処方される量だ。アセチルシステインは、痰を切りやすくする薬。

 

抗生物質は処方されなかった。

個人的に興味深かったのは僕の奥さんにも、知人にも、抗生物質が処方されなかったこと。

日本の病院では、たいてい抗生物質が出される。でも、ほとんどの風邪に抗生物質は意味がないということは、多くの医師・薬剤師が認めていて、世界的にも風邪に抗生物質を使わない風潮になっている(※3)。

今回、フィリピンで抗生物質が出されなかった理由ははっきりしないけど、たぶん、風邪ぽいから抗生物質はいらないよね、という判断だったのじゃないかなと想像する。

 

 

 

※1まず、レボセチリジンのカプセルの向きがバラバラであることを書いたが、これは日本でも見かけることだ。次に、アセチルシステインアセトアミノフェンの解毒薬と書いたが、このケースは去痰剤として考えるのが普通。この2点を修正した。ヘコむわ。

※2http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1412200597

※3これはググればいくらでも出てくるので、参考文献は省略。一例としてはこれ

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