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われらが国産ドラッグストア「マツキヨ」VSアジアNo.1のドラッグストア「ワトソンズ」。結果は・・・

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「ワトソンズ」VS「マツキヨ」でいってみましょう

海外シリーズも今日でおしまい。さいごにドラッグストアについて書いておきたい。

自動車や家電など海外で活躍する日本の産業は多々あるけれど、ドラッグストアってどうなんでしょうね?

日本のドラッグストアといえば、黄色い看板が目印の「マツモトキヨシ」がまず思い浮かぶ。いっぽう、アジアのドラッグストアといえば薄緑色の看板の「ワトソンズ」といっていい。仕事でタイ、シンガポール、中国などを出張したことがある人なら、一度はワトソンズの店舗を見たことがあると思う。香港資本のワトソンズは、アジア最大のドラッグストアチェーンと言われている。

アジア最大がどれほどのものか、われらが純ドメ代表「マツキヨ」と比べてみる。

 

日本ではありえないほど高い営業利益率

まずは儲け具合から。投資会社の資料(2012年度※1)によると、マツキヨホールディングスの売上高は4500億円。これに対して、ワトソンズ中国(ワトソンズグループの中国店舗)の売上高はわずか1700億円。マツキヨの方が断然、売上高が大きい。ところが、ビックリするのが、ワトソンズ中国の営業利益(売上-経費)の高さ。マツキヨの営業利益が約200億円なのに、ワトソンズ中国はナント300億円。ワトソンズの方が儲けていることになる。投資会社のレポートによると、日本の大手ドラッグストアの営業利益率は2~6%なのに対して、ワトソンズ中国はなんと18%もある。これ、小売業としては尋常な数字じゃない。

その理由は色々あるみたいだけど細かいことは省略。まあ日本と海外では事情が異なるから単純比較してもしょうがないのだけど、とにかくワトソンズはとても儲けているってこと。これはワトソンズ中国だけの数字だから、他国のワトソンズも合わせたら営業利益はさらに増えると思われる。興味ある人は以下を読んでください。

 http://www.sparx.co.jp/report/uploads/pdf/panda114.pdf

【中国小売業の最新動向】ワトソンズ、1000店突破の成功要因とは - 化粧品業界人必読!日刊コスメ通信 | 週刊粧業

 

店舗数はマツキヨをはるかに凌駕。ヨーロッパにも進出

次に、出店状況について。人口減少社会に突入した日本では、小売業も製造業も海外展開が焦眉の急な感じになっている。

ドラッグストアはどうか。マツキヨについては、2013年に、タイでプライベートブランドの販売を開始することがメディアで報じられた。これが初の本格的な海外展開だという。それから2年。マツキヨの直近の年次・中間報告書(※2)をみると、海外については、次の一文だけがあるのみで、海外出店しているという話はない。

海外事業につきましては、当面、タイ国に おけるH&B事業モデルの早期確立に注力してまいります。

↑ほんとこれだけ(笑)。ちなみに日本の他の大手ドラッグストアの状況をいくつか見てみると、ツルハが比較的リードしているといえそうだ。2012年以来、タイにすでに25店舗も出店していて、店舗数だけで言えば僕が知る限り大手の中でもっとも海外展開が進んでいる(※3)。

さて、ワトソンズ。海外進出の規模は日本とは比較にならない。すでに、アジアとヨーロッパに4500店舗を構えている(※4)。これはマツキヨの国内店舗数(680店舗)の6.6倍。マツキヨグループ全体を足しても約1500店舗だから、3倍もの開きがある。おぉぉ・・・。アジアナンバーワンはダテじゃないですな。今年1月には、オランダのドラッグストアも買収したと海外紙で報じられていたから(※5)、今後も海外出店は拡大していくだろう。

こうしたグローバルな経営の甲斐もあって、マーケティング誌「キャンペーン・アジア・パシフィック」の「アジアトップブランド1000」では、2009年からずっと「アジアでナンバー1のドラッグストア」に選ばれている(※4)。

 

とにかく、日本と比べてスケールが大きいですね

と、ここまで数字を追って来たけど、本当に大事なのは、ぼくら消費者にとって使い勝手がいいかどうか。これは比較が難しいのだけど、少なくとも僕はフィリピンで何度もワトソンズを利用して、嫌な思いをしたことは一度もなかった。

ひとつ確実にいえるのは、日本のドラッグストアよりもはるかにオシャレでキレイだということだ。フィリピンにあるドラッグストアなんて汚いんじゃない?とか思っている人は大間違い。店内で声をかけてくれるスタッフさんも美人だったりする(いや日本でもキレイな人はいますけどね)。

ぼくのブログを読者で中国人の「穗穗」さんに、

「ワトソンズって知ってますか?」

とブログ上で聞いたら、次のお返事をいただいた。

「watsonsというドラッグストアに行ったことがあります。というか、メンバーカード持っていますw 。watsonsは結構若い女性に人気ですよ。こういうタイプの店は大学に入ってから初めて見ました。日本に来てから、それが『ドラッグストア』だと分かりました」

穗穗さんがおっしゃるように、ワトソンズは女性をターゲットにしている。店内がとても明るくてキレイなのも、そのためだろう。

ちなみにフィリピンのワトソンズは、処方箋も受け付けている。すでにこのブログでも紹介したように、使い勝手のいいワトソンズのオリジナルの商品があるだけでなく、ワトソンズのジェネリック医薬品まで用意されているようだ。なんともスケールの大きなドラッグストアですねえ。

以上、海外シリーズでした。それにしてもオシャレな店内だなあ・・・↓

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※1スパークスの資料http://www.sparx.co.jp/report/uploads/pdf/panda114.pdf

※2マツキヨホールディングスの報告書年次報告書 | マツモトキヨシホールディングス

※3ツルハの海外展開についてツルハタイランド|ツルハドラッグ

※4ワトソンズのウェブサイトよりA.S. Watson Group - Our Portfolio - Watsons

※ウォールストリートジャーナルより

Hong Kong Tycoon Li Ka-shing’s Watson to Buy Dirx - WSJ