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風邪の後に続く咳、それは「咳喘息」かも?市販薬をいくつか試した結果・・・

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あれ?咳だけがいっこうに治らないぞ?

先日、咳の風邪に使う薬を紹介した。咳の出る風邪は本当にやっかいだ。とくに個人的に嫌なのが、熱も鼻水もおさまったのに咳だけがいつまでも続くケース。

咳以外の症状がないので、ついつい「そのうち治るだろ」とタカをくくって過ごすのだけど、なかなか治らない。軽快する様子もない。ゴホゴホゴホ・・・。おかしいな?

この症状に何度か苦しんだ経験がある。そこで今日は、「風邪の後に残った咳」について、経験談を記しておこうと思う。科学的な話じゃなくて、個人的なハナシとして。

結論からいうと、このテの咳は、市販薬では治しにくいと感じている。

 

それは「咳喘息」という症状かもしれない

風邪のあとの長引く咳は、実はただの咳ではないことがある。その一部は「咳喘息」と呼ばれている。

咳喘息は8週以上続くとあるが、実際は上のお医者さんも書いている通り、3週以上続く場合は、咳喘息の可能性が高いそうだ。症状は気管支喘息に似ているけれど、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)を伴わないのが特徴。また、深夜、早朝時に症状が悪化する傾向がある(※1)。

 

「咳喘息」になる人は結構多い

咳喘息はアレルギー体質の人がかかりやすいといわれている(※2)。ちなみに、ぼくは、昔は小児喘息、今は花粉症というアレルギー体質だ。

以前、近医の医師が、

「こういう症状になる多くの人は、アレルギー持ちなんですよ」

と言っていた。そこでぼくは実際にドラッグストアで、風邪の後に咳だけが残っているというお客さんにアレルギー体質かどうか聞きまくった時期があった。結果としては、10人中半々といったところで、アレルギー体質の人に多いという印象はなかった。長引く咳は、咳喘息以外に、「感染後咳嗽」といった他の病気の場合もある。長引く咳だからといって、咳喘息とは限らない。ぼくの症状も、咳喘息なのか感染後咳嗽なのかわからない(※3)。

ただ、

「呼吸器外来で肺がんや結核などを心配して来るのですけれども、8割9割は咳喘息です」(※4)

と語る医師もいるから、決して珍しくない病気のようだ。

 

「アネトン咳止めA錠」「龍角散スティック」「エフストリン」を試した

で、病気の名前はさておき、長引く咳をどう治すか。

ぼくが、いままで試したことのある市販薬は、「アネトン咳止めA錠」「龍角散ダイレクト」「エフストリン錠剤」。このうち、アネトンとエフストリンは市販の咳の薬の中では、成分的には最上位に入ると思う。参考までに、先日紹介した風邪薬「ストナプラス2」と、「エフストリン」の咳・痰に関する成分を比べてみる(すべて1日量。太字が両者の違い)。

●ストナプラス2・・・ジヒドロコデイン24mg、dl-メチルエフェドリン60mgノスカピン48mg、車前草150mg、甘草142.86mg、ジフェニルピラリン酸4mg

●エフストリン錠・・・ジヒドロコデイン30mg、dl-メチルエフェドリン75mgノスカピン45mg麦門冬湯300mg、グアイフェネシン300mg、クロルフェニラミン12mg

優劣はつけにくいが、単純に咳を止める成分だけに注目するなら、エフストリンのほうがやや多い印象を僕は持っている。

実際にこれらの市販薬を飲んでみてどうだったか(もちろん3薬を同時に飲んだわけではない。念のため)。

残念ながら、「エフストリン」も「アネトン咳止めZ錠」も「龍角散スティック」も効かなかった。ビックリするくらい、まったく症状に変化ナシ!正直、結構値段が高かっただけに、なんじゃそりゃ~という気分だった。

 

ぜんそく」に効くと書かれた市販薬もある

そこで代案として挙げられるのが、「ぜんそく」向けの咳止め薬だ。先述の3つは、どれも記載された効能効果が「せき、たん」となっている。いっぽう、一部の咳止め薬の中には、効能効果に「ぜんそく」と書かれているものがある。このような薬に共通するのは、コデインのような咳中枢に作用する成分ではなくて、気管支を広げて呼吸をラクにする成分が多めに入っていることだ。

たとえば佐藤製薬の「ミルコデA錠」という薬↓

薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社|商品検索

これには「テオフィリン」という気管支拡張成分が入っている。

ただし、このような「ぜんそく」の効能効果を持つ薬にも注意点が2つある。

①薬剤師がいないと購入できないものがある(※5)。「ミルコデA錠」は、他の咳の薬と違ってテオフィリンが含まれるため、薬剤師が安全性を確認したうえで販売することが法律で義務付けられている(2回目以降の購入は義務なし)。

③効かない可能性がある。テオフィリンなどの気管支拡張薬は病院でも処方されるが、これだけでは十分な効果が得られない場合があるため、病院ではより効果の高いステロイドが処方されることがある(※1)。

僕自身は試したことがないものの、せっかく購入しても、ムダに終わる可能性は否めない。

 

市販薬に頼らず、病院へ行くのが「急がば回れ

ミもフタもないことを言うと、風邪のあとの長引く咳の対処法として一番確実なのは、市販薬に頼らず病院へ行くことだ。病院で処方された薬を飲んだ時は数日で症状が改善した。「こんなことなら、最初から病院行けばよかった」と正直思った。

たとえば咳喘息の場合は、一種のアレルギー反応によって気管支に炎症が起きている状態と考えられている(※1)。そこで、アレルギー反応を抑える効果のあるステロイドが高い効果を持つというわけだ。市販の咳止め薬に、ステロイドが含むものはない。ステロイドは少々値段がはるが(合計医療費は忘れてしまった)、時間が許すなら病院へ行ったほうが、結果として治りは早いといえる。

もちろん、どうしても病院へ行けない人は、市販の薬を試すのも良し。長引く咳が「咳喘息」とは限らないし、人によっては市販薬が効く場合もあるだろう。

 

咳喘息は放っておくと悪化する。早く治すことが大切

最期に是非押さえておきたいのは、咳喘息は早めに治すのが肝心、ということ。咳喘息はほうっておくと症状が悪化して、治りにくくなるといわれている。そもそも3週間も咳が出続けたら、日々の生活や仕事に支障がでちゃうけどね。

「風邪の後に残った咳は、市販薬でこうやって治した!」という経験があれば、教えていただけると幸いです。 

 

 

※1 http://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/1048.pdf

※2 両者とも症状が似ている。感染後咳嗽は自然軽快傾向があるというが、ぼくは自然に軽快するようには思えなかった(だから病院にかかったわけだが)。かといって、咳喘息だったという自信もない。近医も確定診断はせずに、まんべんなく薬を処方している。ステロイドを処方される場合とそうでない場合もあり、正直、ぼくがどちらなのかはわからない。ちなみに、ガイドラインによれば感染後咳嗽なら中枢鎮咳薬はアリのようだ。

※3 オーソライズされているものは見たことがないが(ちゃんと探せばあるとは思うが)、そのように医師が書いているウェブサイトは複数ある

※4 外来の大半は咳喘息【研修最前線】|研修最前線|医療情報サイト m3.com

 ※5「アスクロン」などは薬剤師不在でも購入可能の第二類医薬品