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健康食品業界側だって言いたいことがある。というようなコメントをいただいた話

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健康食品業界のかたから、コメントきたよ

とある健康食品会社と消費者団体の間のいざこざについて、先週、

機能性表示食品を非案して、メーカーから抗議がくる。どこまで許せる?

という記事を書いたところ、きのう、健康食品業界のかたから、

「今回の消費者団体側の対応に疑問がある」

という趣旨のコメントをいただいた。

健康食品業界側の人間として、言っておきたいことがあるということですね。歓迎です。

 

したたかさを感じるのは私だけ・・・じゃないかも

おさらいしておくと、この出来事は、機能性表示食品の機能と安全性を検証した消費者団体「FOOCOM」に対して、商品を批判された「東洋新薬」という会社が抗議をしたというもの。

一部では、”消費者団体がメーカーから圧力を受けた”という声がある(※)。これについて、hardbankbankさんという健康食品業界のかたから、ぼくのブログに昨夜、

FOOCOMさんのしたたかさと言うか上手さを感じるのは私だけでしょうか

と疑問を唱えるコメントがきた。hardbankbankさんとっては、FOOCOMのやり方はセンセーショナルに感じるという。

ふんふん、なるほどなるほど。

そこで、ぼくからはすぐに、

仮にFOOCOMのやり方がセンセーショナルだとして、それの何が問題なんでしょうか?

という趣旨の質問した。これについてhardbankbankさんは、さっそく回答してくれた。

 

3分くらいで目を通せるので、是非読んでみて~

hardbankbankさんの主張は3分くらいで目を通せるので、バランスをとるためにもぜひ読んでほしい。どんな立場であれ、この問題を、より立体的に捉えることができると思う。コメントしていただいたhardbankbankさんに感謝します。もう夜も遅い時間だったのに。

というわけで、ぼくとhardbankbankさんの一連のやり取りは以下の通り。

時間がないかたは、ぼくのコメント部分は飛ばして読んでください。

 

hardbankbankさんからの、ブログ記事への最初のコメント

健康食品業界の者です。

東洋新薬さんからの文書(配達証明)が公開されていないので分かりませんが、要求が受け入れられなければ法的措置をとると書いてあったのでしょうか?そうであるのならば、法務部ではなく弁護士名で、配達証明ではなく内容証明で送りつけるのが普通だと思います。また、東洋新薬さんとしてはサイエンスの内容でなく、その書き方についての抗議だったから法務部からだったのではと思います。実際に、指摘の内容についてはすぐに対応したみたいです。

一方、FOOCOMさんは敢えて、弁護士と内容証明という最も強いやり方で、しかも「企業から理不尽な要求で攻撃されている。制度の健全性が脅かされている。」というセンセーショナルな主張をわざわざHPで公開しました。その結果として、これまで消費者団体の中でもあまり知られていなかったFOOCOMさんは一躍、注目と称賛を浴びることになりました。FOOCOMさんのしたたかさと言うか上手さを感じるのは私だけでしょうか。

企業側からの見方かも知れませんがこんな見方もあるのではと思います。

 

ぼくからの返事

はじめまして。健康食品業界からの貴重なコメントをくださり、ありがとうございます。

東洋新薬さんからの文書については、おっしゃるとおり公開されていませんので、私もわかりかねます。ただ、法的措置を取るとは書いていなかった可能性が非常に高いと思います。もし書いていたら、FOOCOM側がその事実を公表しているはずです。

次に、書き方についての抗議だったから法務部だった、とのことですが、私は広報部、総務部から文書を送ってもよかったと考えています。法務部から送られてきた場合、受け取った側が「相手は法的な問題として扱う可能性がある」と判断するのは妥当であり、過剰反応ではないと思います。

一方で、FOOCOMの対応について「したたか」を感じられている点については同意見です。上のkittenさんへのコメントを見ていただけるとわかると思いますが、私もhardbankbankさんと似た気持ちになりました。

ただ、foocomがセンセーショナルな主張をしたという見方については、次の2つから私のブログでは書きませんでした。

①両者の資本規模を考慮すると、foocomの対応が過剰だったとはいえないと考えたため

②foocomの対応がセンセーショナルすぎたと仮定して、センセーショナルだったことで我々の社会全体にどのような悪影響があるかを考えた時に、悪影響を具体的に挙げられないため

hardbankbank様は健康食品業界の方ですので、私のしらない事情もご存じでしょうし、全く違った視点をお持ちだと思います。もし②について「foocomの今回の行動によって、こんな社会的な悪影響がある」というご意見がおありでしたら、このコメント欄にご記入いただければ、ブログの本編でご紹介させていただきます。

もちろんお仕事でお忙しいでしょうから、お書きにならなかったとしても、「意見がないのだな」などとは思いません。お書きいただけたら私にとっても、このブログを読んでいただいている方にとっても、大変勉強になります、ということです。

私の書いたものは一面にすぎません。至らないところもあるとは思いますが、これに懲りず、またお時間のあるときに当ブログを覗いていただけると幸いです。

 

hardbankbankさんからの回答

コメントありがとうございます。

今回の件で様々なブログやコメントなどの意見がありますが、kurieditsさんが一番公正にかつ鋭く考察されていると感じてブログを拝見させて頂いておりました。

さて、ご指摘の点ですが、FOOCOMさんがわざとかどうか分かりませんが、東洋新薬さんが単に「書き方」について抗議してきたことに対して、「情報提供の制度自体あるいはサイエンスの議論に対しての挑戦」、「消費者の味方 vs 悪い企業」といった錦の御旗的な構図で打ち出した事がセンセーショナルに感じているところです。 その効果は絶大で、瞬く間に東洋新薬さんは機能性食品制度やサイエンスの議論を蔑ろにする悪い企業というレッテルが貼られたと感じました。一般の方というものは双方の主張など詳しく知ろうとはせず、最初のインパクトで決まってしまいます。さらに、「東洋新薬がFOOCOMを訴えた」という誤った見出しや、佐藤達夫氏のように思い切り偏った記事を書くジャーナリストまで出てきています。(http://bylines.news.yahoo.co.jp/satotatsuo/20150713-00047492/

なお、本件の本質的な問題は以下のような事なのではと思っています。

この情報提供の制度はあくまでも消費者庁に対して、届け出製品についての疑義や情報を提供するものです。そして、消費者庁は提供された情報を吟味し、企業に対して追加情報の要求や届け出の取り消しを行うというものです。

一方、FOOCOMさんのように、敢えて情報を公開して、一般消費者に対して判断の助けになるような情報を提供することは良い事だとは思いますが、その内容が一方的であったり、感情的であったり、事実でなかったりした場合、消費者にとっても必ずしも有益でなく、さらに企業にとっては大変なダメージを受けることもあると思います。

一般消費者に対して発信するということは、その書き方や印象の与え方によっては、様々な利害関係の中で、特定の企業に対して悪意を持って攻撃するということも出来てしまうという事です。

今回の件ですが、東洋新薬さんはHPの見解の中で、FOOCOMさんの公開した文書の書かれ方(事実でないとの主張)に対しての抗議であったと説明しています。指摘された内容については削除を求めている訳ではなく、すぐに対応したようです。

一方、FOOCOMさんは、この東洋新薬さんの見解(事実でない書き方)に対しては、現在までのところ何も触れていません。

企業の立場からすると、行政からの指摘や指導に対しては意見を述べる機会が与えられますが、この様な問題には対処の仕様がないというのが現実です。

この業界に身を置く者としては他人事ではないと感じています。この推移を注意深く見守って行きたいと思っています。

 

 

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.foocom.net/special/12929/