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マツキヨのPB風邪薬「ノスポールαカプセル」は喉の痛み向き

風邪薬

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特定のドラッグストアでしか買えない市販薬がある

大手のドラッグストアには、プライベートブランド(PB)と呼ばれる、独自に開発した商品がある。

PB商品は、基本的によその会社のドラッグストアでは購入できない、その店オリジナルの商品だ(※1)。箱には店のブランド名が印刷されていて、そのドラッグストアの「顔」といってもいい。

以前購入した薬を別の店で探したけどなかった、なんて経験はないだろうか。ひょっとしたら、PB商品だった可能性がある。そういうお客を何人か見てきた。

PB商品は、利益率が高いとされていて、お店側としてもできればお客に買ってほしい商品の一つになっている。

 

マツキヨのプライベートブランドを見てみる

PBはその店の個性だ。どのドラッグストアがどんな個性を持っているか。知っておこうじゃないか。

今回は、マツモトキヨシプライベートブランド「MK CUSTOMER」の中から、「ノスポールαカプセル」を見てみる。

 

ノスポールαは喉の痛みに向く薬

「ノスポールαカプセル」の特徴は、ぼくのなかでは2つ。

1つ目は漢方を使っていることだ。

市販の風邪薬の場合、喉の腫れを抑えるには「トラネキサム酸」という成分を使うことが多いのだけど、ノスポールの場合はカンゾウとキキョウを使っている。カンゾウとキキョウを混ぜ合わせたものは「桔梗湯」と呼ばれていて、のどの痛みに使われる有名な漢方薬だ(ただし通常の桔梗湯よりも成分量はずっと少ない)。

「トラネキサム酸」と「桔梗湯」の効果の優劣は、比較したデータをぼくはしらないのでわからない。それぞれ安全性の注意点がちがうのだけど、少なくとも持病のない健康な人が風邪薬として使う分には心配しなくていい。

ノスポールには、解熱鎮痛・抗炎症作用のあるイブプロフェンも使っているので、「喉の痛みがある風邪」に向いた風邪薬といえる。漢方が好きなら、この商品を選んでもいいかもしれない。

 

チペピジンを使った珍しい風邪薬

2つ目は、「チペピジン」という成分を使っていること。

市販薬でこの成分を使っているのはかなり珍しい。病院では「アスベリン」という名前で処方される有名な成分だ。ノスポールは多くの市販薬に使っている「ジヒドロコデインリン酸」の代わりに、このチペピジンを含んでいる。ジヒドロコデインリン酸は咳を止めるだけだが、チペピジンは咳を止めるうえに痰を出しやすくする効果もある(※2)。

ジヒドロコデインリン酸を使った市販薬と、ノスポールのどちらが咳に効くか。これは複雑な問題なのでぼくはわからない。なので、ノスポールがせき止めに優れた薬かというと、申し訳ないけどそれもぼくには判断できない。

 

店頭では価格とご相談

ノスポールはかなり個性的な成分の薬だ。そのぶん、他の薬と効果を比較することが難しい。ただ、喉の痛みに向く薬であるとはいえる。

価格は1000円以上するが、成分が充実しているので決して「割高」ではない。同程度の薬と比べたら、むしろ安いかもしれない(※3)。うちの近所のマツキヨでは、3日分1400円で販売されていたが、同程度の薬は1500円以上していた。

もっとも、症状が軽く、安い風邪薬でいいのであれば、わざわざノスポールを選ぶ必要はない。解熱鎮痛成分「イブプロフェン」を配合していない風邪薬は、もっとずっと安い。すべての風邪薬は風邪の症状を抑えるものであって、治すものではないという、医療従事者にとっての常識も、ついでに覚えていていいと思う。

 

 

※1ハピコムがイオン系で購入できることなどの事例があるため「原則」とした

※2アスベリン錠10/アスベリン錠20/アスベリン散10%/アスベリンドライシロップ2%/アスベリンシロップ0.5%/アスベリンシロップ「調剤用」2%

※3イブプロフェン配合は1000円以上が相場となる