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スギ薬局のPB風邪薬「ハリーエース錠V」の効果

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スギ薬局プライベートブランドを見てみよう

大手のドラッグストアには、プライベートブランド(PB)と呼ばれる、独自に開発した商品がある。

どんな製品があるのか、見ていこうじゃないか。今回は「スギ薬局」。薬局という名前だけど、ドラッグストアと薬局を併設させた店舗を多く持つ。

 

評判上々の風邪薬「ハリーエース錠V」

今回はスギ薬局の代表的な風邪薬PB品、「ハリーエース錠V」(※1)を見てみる。

コチラ↓(ページ下部)

風邪薬の選び方を薬剤師が解説|スギ薬局グループ お客さまサイト

これがなかなか興味深い薬になっている。

 

「ハリーエース」にはどんな成分が?

スギ薬局のウェブサイトには成分情報が載っていないので(2015年8月2日現在)、厚労省の外郭団体が出しているデータを紹介する。

成分は次の通り。効果はぼくの方で加筆している。

1日の成分量(1日3回、1回3錠服用)

イブプロフェン 450mg:発熱、のどの痛みを抑える

ブロムヘキシン塩酸塩 12mg:痰を出しやすくする

クレマスチンフマル酸塩 1.34mg (クレマスチン1mg):鼻の症状抑える

リゾチーム塩酸塩 90mg(力価):痰を出しやすくする(鼻の症状も抑える※2)

ジヒドロコデインリン酸塩 24mg:咳を抑える

dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg:咳を抑える

無水カフェイン 75mg:あたまスッキリさせる

カンゾウ乾燥エキス 120mg (甘草937.5mg):痛み抑える

チアミン硝化物 24mg:ビタミンB1のこと。ビタミン補給

リボフラビン 12mg:ビタミンB2のこと。ビタミン補給

 

なぜグーグル上位の評判はいいのか

さて、ここから先は、

「薬は原則として人気や評判で選ぶものではない」

ということを重々承知したうえで聞いてほしいのだけど、この薬をgoogle検索すると、すごく効いたという評判がけっこう出てくることにぼくは驚いた。以下の2つのブログは、google検索の1ページ目に表示されたもの。

満足した効果が得られて、よかったですね。

ところで、検索2ページ以降も「効いた」という声がたくさん出てくる。もちろん効き目の実感には個人差がある。ツイッターで検索すると「効かない」という評判もよく出てくる。ただ、全体としてはネット上では「効いた」という声が目立つ。

なぜか。この薬が超効く!という可能性もあるかもしれないけど、次のことも考えられると思う。

①ノイズ(アマゾンやメーカーの製品サイト)がないため、個人ブログの記事が検索の上位に表示される

②個人ブログでは、効かなかった薬よりも効いた薬について書く傾向がある(だってみんなが知りたいのは効く薬だから)

③よって、グーグル検索すると「効いた」と感想を書いたブログが上位に表示される

 

イブプロフェンカンゾウ」のおかげ

ただ「よく効いた」と感じる人もいるのはたしか。じゃあ、なぜ、ほかの風邪薬よりも「効いた」と感じるのか。

ぼくが思うに、他の市販の風邪薬と比べたときの特徴は、イブプロフェンカンゾウが入っていることだ。どちらも鎮痛効果があるので、風邪の辛さが改善したと感じやすいだろう(風邪が治るということではありません。症状を抑えるということです)。

イブプロフェンが入った風邪薬は他にもいくつかあるが、そこにカンゾウも加えたところが「ハリーエース錠V」の特徴といえそうだ。あと、しいていえば、ビタミンが入っていることも。

個人的にはこの量のカンゾウでそこまで効果がちがうのかと疑問に思っていた。ただ、これだけネットの評判を見ていると、ぼくは考えを改める必要がありそうだと思った。暫定的な意見ではあるけれど。

 

スギ薬局でしか買えないという誤解

効き目がよいとされる一方で、15歳未満は服用できないなど、注意すべき点もある。パッケージの注意事項をよく読んで、気になる部分は薬剤師か登録販売者に相談を。

それから、ネット上では、この風邪薬がスギ薬局のPB品だからスギ薬局以外では買えない、という意見がある。それは誤解なのだけど、誤解して当然な状況になっている。

これについては日をあらためて。

 

 

※リンク先では商品名に「新」とついているが、パッケージにはその表記はなく、PMDAでも「新」はついていない

※たとえばパブロンではリゾチームについてそのように書いているし、書いていない商品もある