ロキソニンSプラスで世の中を変える法

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ブログ始めて8か月

ブログを始めて8か月経ちました。いつも読んでいただきありがとうございます。一つの記事が長くて一般の方々が読むには骨が折れ、かといって専門職が読むにはぬるくて学術的な価値のないブログですが、そのどちらの方々にも、ひとつでも「あ、これは知らなかった」と思ってもらえる情報を盛り込みながら頑張りますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。

 

ブログの目的

さて、今日は毎月恒例、このブログの主旨の説明です。

初めて当ブログに来て下さった方、ありがとうございます。このブログの目的は、「自分にとって一番合った市販薬を選ぼう!」です。市販薬の基礎的な知識と、ドラッグストアの店員に質問するポイントを紹介しています。

そのうえで、ぼくは、世界を変えたいと思っています。

おっ、大きく出たね、我ながら。

 

ロキソニンSプラスで世界を変える

市販の解熱鎮痛薬「ロキソニンSプラス」でこの世界を変える方法があります。ご存知でしょうか。お教えしましょう。

今年、「ロキソニンSプラス」という薬が発売されたことは、ご承知の方も多いと思います。このブログでも以前書いたきました。”胃にやさしい”ことが特徴の新商品です。

 

ロキソニンSプラスの評判と薬剤師

さて、「ロキソニンSプラス」でググった人(スマホ)は、興味深い検索結果に気づくでしょう。検索結果の1ページ目に出てくるものに、薬剤師のブログが多いことに。それも、どちらかといえば、この商品に懐疑的な見方をしていることに。

検索結果は次の通り。

1~3つ目→販売元の第一三共ヘルスケアのウェブサイト

4つ目→ぼくのブログロキソニンSプラスに、ちょっと懐疑的)

5つ目→通販サイトケンコーコムのウェブサイト

6つ目→お薬選びヘルパーという医薬品紹介サイト(ロキソニンSプラスについては好意的)

7つ目→薬剤師「むむ」さんのブログロキソニンSプラスに懐疑的)

8→通販サイトLOHACOのウェブサイト

9つ目→薬剤師さん「yuki」さんのブログロキソニンSプラスに、ちょっと懐疑的)

10→J-castのリリース記事

 

なぜに黙して語られず?

この結果から、最初の10個の記事のうち、なんと3つが薬剤師によるもので、しかも全部がロキソニンSプラスに対して、いくぶん懐疑的な見方を持っていることがわかります。

phmumu.blog79.fc2.com

temisecuri.doorblog.jp

薬剤師の主張が正しいっていうわけじゃないですけどね、これは、なかなかおもしろい現象だと思いませんか。

グーグル先生の結果を見る限り、ロキソニンSプラスの話は、巷ではごく一部の薬剤師しかまともに語っていません。ロキソニンSという年間600万個(※)近く売れている市販薬の、新しいバージョンが発売したのだから、もっといろんな人がアレヤコレヤいってもいいはずなのに、無名の一部の薬剤師たちが、ひっそりと疑問を投げかけているだけなのです。そのほかは、メーカーのウェブサイトやネット通販。

薬の専門家が「?」を出していると知ったら、商品を見る目がちょっと変わりませんか。

繰り返しますけど、ロキソニンSプラスが悪い薬だっていってるんじゃありません。ぼくを含めた薬剤師たちの見方が誤っていて、実際は胃にやさしい優れた薬なのかもしれません。

市販薬が、いかに世間の評価にさらされていないか、議論の対象にならずに見過ごされているか、ということを言いたいのです。

その結果として、CMなどのウリ文句を参考に、「なんとなく」で商品の売上が決まっているようにぼくは感じるのです。

 

世の中を変える行動

ロキソニンSプラス」でググると上位に薬剤師たちのブログが来る、ということを教えてくれたのは、薬剤師kittenさんのブログです。コチラ↓

ちなみにkittenさんも、ロキソニンSプラスの有用性には、懐疑的な意見です。

このような評価は、ネットを検索しない限り一般の利用者が得ることは難しいといえます。世の中には膨大な数の市販薬があるにもかかわらず、市販薬について語っている人の数はあまり多くないからです。ずいぶん不便な世の中だと思いませんか。

さて、ロキソニンSプラスの評価は、ここでは置いておくとして、話題を最初に戻すと、

ロキソニンSプラスで、世の中を変えることができますよ」

というのがぼくの考えです。どうやって?

説明しましょう。

 

「利用者」「薬剤師」「メーカー」にとっていい話

世の中を変えるには、こうすればいいのです。

ロキソニンSプラスを買う際に、薬の専門家である薬剤師に、”胃にやさしい”という特徴について意見を聞く。ロキソニンSプラスって、どれくらい胃にやさしいんですか」「ロキソニンSよりも優れていますか」など、なんでもよい(おそらく多くの薬剤師は「大きくは変わらないと思う」と答えるだろう)

仮に、ロキソニンSプラスの”胃へのやさしさ”を実感できる人が少ない場合、次のことが起きます。

ロキソニンSプラスのウリである”胃へのやさしさ”への疑問が広がる

②メーカーが「このままだと売上が落ちる」と考えて、”胃にやさしい”ことを示す実験データや、従来以上の根拠、ロキソニンSプラスに適した人物像など、なにかしらの情報を出す(たぶん今はないので新しく実験を行う)

そのデータを見て薬剤師が評価する。不適切な実験データの場合は①に戻る。説得力のある情報の場合は、ロキソニンSプラスの評価が上がる

他のメーカーも気をつけるようになり、市場に出回る薬の質が全体的に底上げされる

メーカーは本当に役立つ商品の開発にリソースを注ぐ。働く人のやりがいも増す

 

さあ、市販薬について、もっと語ろう!

とまあね、こんなかんじです。簡単ですね。これはごく普通の市場の競争原理です。一般に、”正しい”とされている企業間競争の在り方だと思います。実際に病院で処方される薬の製薬会社のマーケティングは、これに似たような形で行われています(色々問題はあるけど、市販薬よりはたぶんマシ)。

薬は評判で選ぶものではないし、クチコミの是非はとてもデリケートな問題で、その在り方については十分議論が必要なのですけれど、ここでなにがいいたいかって、市販薬についてはどんどん専門家(薬剤師)に聞いて、自分が思ったことや感じたことを語ったほうがいいってことです。そうすれば、少しずつですけど、良いものが売れて、良いものを作ったメーカーや人が評価されて、しかも売り手側も気持ちよく売れるのではないでしょうか。

旧来のやり方で儲けている人たちには悪いけど、ちょっとそこは我慢してもらって(会社が潰れるわけじゃないんですから)、新しい価値観と競争原理の中で頑張ってほしい。

以上、ザックリな話ではありますけれど、共感してくれる人は、友達になってください。そのためのブログです。これからも市販薬について地道に語っていきますので、よろしくお願いします(ペコリ)。

 

 

※数字はコチラで書いたとおり↓

幻に終わった「ロキソニンいつでも買える案」にみる、世の中の仕組み - ドラッグストアとジャーナリズム