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メディアイベントで賞をとって学んだ「おもしろい」の作り方

メディア

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 ブログの質を上げるためにメディアイベントへ

ブログを始めて1年と1か月です。いつもみなさん、ありがとうございます。

先日、あるメディア系イベントに参加したのですけど、ぼくの所属するチームが大賞を取り、メンバーの写真が某全国紙に、わりと大きく載りました。

ぼくはこのチームのリーダーを務めました。受賞は大したことではないんですが、この素晴らしかったチームメンバーたちと共に成果物を他者に評価されたことがなにより嬉しいです。キレイごとじゃなくてね。

イベントに参加した動機は、このブログ「ドラッグストアとジャーナリズム」の今後に役立つアイデアが出てくればなあ、という思いがあったから。成果を今後のブログ運営に活かせるかどうかは、まだ不透明だけど、参加してよかったです。

 

おもしろいアイデアの作り方を学ぶ

詳細は伏せますが、世の中に役立つメディアを1か月かけて考えるというイベントでした。様々な職種の人たちが集まり、初対面の者同士が力を合わせて新しいメディアを考えるというものです。

手を挙げてリーダーになりました。リーダーと言っても大したことはしてないんですが、イベント期間中は「やるからには一番いい賞をとりましょう!」と言い続け、アイデアを出し続け、そして最後の日にはチームで練ったアイデアを、他の参加者と審査員たちの前でプレゼンしました。メンバー一丸となって取り組んだ結果、ダントツの大好評を得ることに(らしい)。あ、ぼく、プレゼンは結構得意なんですよ。

このイベントは、確実にぼくを成長させました。ここで得た”気づき”を全部書くと、とんでもなく長くなるので、一つだけ紹介します。

それは、「おもしろいアイデア」の作り方です。

 

スパイが実践した「組織をダメにするやり方」

今回、ぼくらのチームは一番いい賞をもらいましたが、そこに至るまでの道のりは、決してスムーズではありませんでした。

バックグランドが全くちがう初対面同士が集まるわけですから、なにをしても簡単に意見がまとまるわけはありません。

突然ですが、かつてアメリカCIAの前身の機関が作成した「簡単な『サボり』の方法」という、スパイが使うマニュアルをご存知でしょうか。敵国に潜入し、組織をダメにするための方法が書かれた秘密文書です。

そこには、

「可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上」

 というものがあります。これ、すごくわかりませんか?会議の参加者が多いと、議論が進まないし、ヘンな方向に行くことってありますよね。日本で言えば「船頭多くして船山に上る」ってとこでしょうか。

ぼくのチームも、一日目はそんなかんじでした。メンバーの7人で話し合うと、それぞれ意見が異なる場面がでてくるわけです。そういうとき、お互い初対面なので、遠慮しあって、ムリに妥協点を見つけようとするんですね。日本人的な考えではあるんですが、その結果できたものは、ぼやっとしたもの、つまらないもの、わけのわからないものになるんです。だって、妥協の産物ですから。

スパイの秘密文書は、劇作家の鴻上尚史さんの話で知りました↓

 

「おもしろい」の感じ方が違う問題

通常だと、そのまま平々凡々なアイデアを引きづって、つまらない成果物しかできないわけですが、幸いぼくのチームは全員がとても優秀でした。議論を重ねることでボヤっと感は消え、よりコンセプトのはっきりしたものに修正されていきました。

代わりにぼくが悩んだことは、メンバー間で「おもしろい」と思うアイデアが異なることでした。

誰かが出したアイデアについて、おもしろいと思う人もいれば、つまらないと思う人もいる。井戸端会議であれば「どうぞご自由に」ですむんですけど、一つの成果物を作るには、どれがおもしろいかを決断しなくてはいけない。これが難しい。

ぼくはいままで何度か、こういう初対面同士がアイデアを出し合うイベントに参加したことがあるわけですが、おもしろさの価値観の違いに直面して、満足できる結果を出せないでいました。 

メンバー同士で「おもしろい」と思うものがちがう。

そんな時に何をすべきか。

この解決策が、今回ぼくが学んだことです。

 

「それ、いいですねえ」を山積みしていく!

教えてくれたのは、メンバーの一人でメディアの仕事に従事しているTさんという人物でした。海外の名門大学院出身のTさんは、チーム内の兄貴分で、とても才気あふれる人でした。

Tさんは、チームで議論し、アイデアを出し合う方法を、海外で習得していました。彼の骨法はとてもシンプルで、他人のアイデアに対して「あっ、それいいですねえ」と褒めること。ぼくらのメンバーはたくさん、「それいいですねえ」を言い合いました。

もちろん、「いや、それよくないだろ」と内心思うアイデアもたくさんあるわけですが、ひたすら「いいですねえ」なアイデアを出し合うことで、最終的にはメンバーみんなが「いいですねえ」と思えるところにアイデアが落ちつきました。

「いいですねえ」というのは、人間の直観を大切にしたやり方です。人を惹きつけるもの、おもしろいものは、直観的でなくてはいけません。だから、「いいですねえ」で意見を集約していくことは、魅力的なアイデアを生むにはとても合理的なやり方なんだと気づきました。まちがっても、「なぜおもしろいか」なんて、理由を説明してはいけません。

とにかく「それ、いいですねえ」を山積みすることで、メンバーの考えがまとまっていく。これは大変、不思議な、そして貴重な体験でした。

 

メンバーって大事ですねえ

今回のぼくのチームは、みなさん本当に素晴らしかったです。ぼくが貢献したのなんて、たぶん最後のプレゼンテーションくらいじゃないかしら。ははは。

極論かもしれませんが、新しいアイデアをみんなで出そうする場合、そのメンバーが持つ能力以上のアイデアは生まれないように思います。つまらない人たちからは、つまらないアイデアしか出てこない。なんだかイケダハヤトさんみたいな辛いこと言ってしまいましたけど、実際に議論していると、良いアイデアを生かすも殺すも、そのメンバーたちの感性なんだということを感じました。

ただ、ここで重要なことがあります。それは、考えたアイデアが真におもしろいかどうかというのは、議論をしている時にはなかなか、わからないということです。だって、誰もが「自分のアイデアが一番おもしろい!」と思いながら、アイデアを出すんですから。

でも、プレゼンやプレアンケートなどをとって、自分たち以外の人が「おもしろい!」と評価してくれて初めて、「ああ、あの人のアイデアはおもしろかったんだ」と気づかされるわけです。この客観的な評価は重要です。

 

なんだか、まとまりのないことを書いてしまいましたが、今回のイベントで得た経験を糧にして、このブログをもっとよくしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。