『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

一部で評判の胃腸薬「百草丸」を飲んでみて驚いたこと

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民間伝承薬の効果はいかほど?

以前紹介した、胃腸薬の「百草丸」。実際に試してみたら、驚くことがいくつかあった。

百草丸は、長野県・御嶽山にちなんだ民間伝承薬だ。御嶽山の修験者たちが持つ薬の一つだったと言われている。オウバク、ゲンノショウコ、ビャクジュツといった、胃腸に作用する生薬からつくられている。

ツイッターで検索すると、けっこう評判がいい。

 

使いにくい、飲みにくい

そんなにいいなら、使ってみよう。さっそくドラッグストアへ。長野県製薬から発売している「御嶽百草丸」を手に取った。

まず、最初に驚いたのが、粒の多さ。小さい箱でも500粒入り。大きい箱は4100粒入り。どんだけたんまりですか。とりあえず、1900粒入りの箱を、1000円くらいで購入した。

いざ飲もうとして、一回の服用量を見てまた驚いた。1回20粒ですって、おくさん!

ビンのフタをあけて、手のひらに20粒だそうとするんだけど、1粒1粒がコーティングされていて表面がツルツルしているから、ビンを傾けると、ドバーっと40粒くらい出てくる。うわなに、これめんどい。

 

胃もたれには効果を実感できず

さて、食べ過ぎたあとに飲んでみた。その結果・・・とくに実感なし!ぼくは第一三共胃腸薬などは、胃のもたれなどには「効いたな」という感覚が得られるんだけど、百草丸は一切なしだった。何度か飲んだけど、効果を実感できたことはなかった。

そんな百草丸だけど、やっぱり一部には人気がある。先日も、百草丸を手に「これ、すごく効く」というお客がいた。うーん、胃もたれじゃなくて、他の症状に効くのだろうか。

ご興味があるかたは、店頭で薬剤師または登録販売者に聞いてみてください。