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目指せ「脱ナザラー」!?花粉症に使う点鼻薬の特徴と選び方

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点鼻薬のちがい、わかりますか?

花粉症の季節になった。鼻の穴にシュッとふきかける薬、いわゆる「点鼻薬」が売れている。

たくさん種類があるけど、ちがい、わかりますか?

【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL

【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL

 

 

【第2類医薬品】ロートアルガードST鼻炎スプレー 15mL

【第2類医薬品】ロートアルガードST鼻炎スプレー 15mL

 

 

【第2類医薬品】ザジテンAL鼻炎スプレーα 12mL

【第2類医薬品】ザジテンAL鼻炎スプレーα 12mL

 

  

【指定第2類医薬品】ナザールAR<季節性アレルギー専用> 10mL

【指定第2類医薬品】ナザールAR<季節性アレルギー専用> 10mL

 

鼻市販の点鼻薬は、次の4つのタイプに分けられる。ぼくが勝手に分けました。キーワードは「血管収縮剤」。

 

血管収縮タイプ

・血管収縮減量タイプ

・抗ヒスタミン単独タイプ(血管収縮成分なし)

・ステロイド単独タイプ(血管収縮成分なし)

 

速効性がある「血管収縮タイプ」

4つのタイプをひとつずつ紹介していく。

まず「血管収縮タイプ」から。

花粉症の症状の一つ、鼻づまり。この原因は、アレルギー反応により、鼻粘膜の血管が緩んでいる(うっ血)ための考えられている(※)。

そこで、緩んでいる血管を引き締める薬がある。「血管収縮剤」と呼ばれる成分だ。代表的な成分は「ナファゾリン」。鼻粘膜に素早く効いて、鼻づまりを和らげてくれる。

ただし、血管収縮剤は、くしゃみや鼻水には効かない。そこで、血管収縮成分が入ったタイプの点鼻薬には、「抗ヒスタミン」と呼ばれる成分が一緒に入っている。代表的なのは、「クロルフェニラミンマレイン酸」。

さらに、殺菌剤(ベンザルコニウム)や、麻酔成分(リドカイン)なども加えて、だいたいが3~4成分で作られている。これが、血管収縮成分含有タイプの一般的な構成。

値段も、一般的には点鼻薬の中で安い。

代表的な商品は「ナザールスプレー」。

【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL

【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL

 

世間には「ナザラー」と呼ばれる愛好家もいるとか、いないとか。

たしかにナザールスプレーはよく売れる。完全にはまっちゃっている人いますね。

matome.naver.jp

 

 

本当は怖い血管収縮剤

続いて「血管収縮減量タイプ」。

さきほど紹介した血管収縮成分は、とても効果が高い。けれども、ある致命的な欠点がある。長期間使い続けるとリバウンド現象が起きて、鼻づまりが悪化する可能性があるのだ(※)。あなおそろし。

効果も2~4時間と一過性で、あくまで短期的に使う成分として扱われる(※)。病院でも処方されることはあるが、医療者向けのガイドライン(※)では、「1~2週間に限って用いる」とされている。

このちょっと怖い血管収縮成分をなるべく回避する選択肢として、血管収縮成分の量が少ない点鼻薬がある。「クロモグリク酸ナトリウム」という抗アレルギー剤を使った点鼻薬だ。これが「血管収縮減量タイプ」。クロモグリク酸ナトリウムは鼻水・くしゃみにも、鼻づまりにもまんべんなく効く。

クロモグリク酸の入った血管収縮減量タイプの弱点は、血管収縮成分だけでなく抗ヒスタミン成分量も半分になってしまっている点だ(ぼくが調べた限りでは)。クロモグリク酸自体は特に効き目が強いわけではなく、その効果はマイルドとされていて、しかも十分な効果が表れるには1週間以上かかるといわれている。

おまけに、値段も高くなるというデメリットがある。

【第2類医薬品】ロートアルガードST鼻炎スプレー 15mL

【第2類医薬品】ロートアルガードST鼻炎スプレー 15mL

 

 

 

比較的安心して使える「抗ヒスタミン単独タイプ」

3つ目の「抗ヒスタミン単独タイプ」。

血管収縮タイプの点鼻薬に使われている抗ヒスタミン成分は「第一世代」と呼ばれ、比較的古い薬で、鼻水には効くが、鼻づまりには効き目がイマイチとされている(※)。対して、「抗ヒスタミン単独タイプ」で使われる抗ヒスタミンは「第二世代」と呼ばれる新しいタイプで、鼻水にも鼻づまりにも効き目がある。血管収縮剤も使われていない。

【第2類医薬品】ザジテンAL鼻炎スプレーα 12mL

【第2類医薬品】ザジテンAL鼻炎スプレーα 12mL

 

 

たぶん最強「ステロイド単独タイプ」

最後に「ステロイド単独タイプ」。

市販の鼻炎成分の中では、これが一番効果が強いと考えていいだろう。医療用でも、比較的症状が重い場合に使われる(※)。ステロイドというと、副作用が心配であるという声もあるが、内服ではなく点鼻として使えば副作用の心配はかなり減る。それなりに効き目の強い薬ということもあり、市販薬の点鼻ステロイドは、通年で使用期間の合計が1か月を超えてはいけないルールがあるが、用法を守れば安全に使えて高い効果を得られる薬だ。

このタイプは血管収縮剤が使われていないのもポイントだ。

【指定第2類医薬品】ナザールAR<季節性アレルギー専用> 10mL

【指定第2類医薬品】ナザールAR<季節性アレルギー専用> 10mL

 

 

店頭で薬剤師に聞いてみてね

高い効果が欲しいなら、「ステロイドタイプ」。

短期的に使い、安く済ませたいなら「血管収縮タイプ」。

その他は店頭の薬剤師に聞くといいと思う。ここに書いてある10倍の量の知識を持っているはずだから。

 

 

 ※鼻アレルギー診療ガイドライン(2016年版)