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風邪ウイルスに効果を発揮する風邪薬「X」

メディア 風邪薬

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医療関係者が知ったら怒りそう・・・

このタイトルを見て、多くの人は「へー、そんな薬があるんだ」と興味を持ち、医療関係者は「んなもんあるか。ボケ」と怒り、ドラッグストア勤務の薬剤師•登録販売者「ああ、あの薬のことね」と勘づくのではないだろうか。

テレビCMでやっている風邪薬「コフト顆粒」のことですよ。

 

 その名は「コフト顆粒」

このブログでも何度か書いているけれど、風邪薬は風邪の最近やウイルスを殺すものではない。熱・鼻・咳などの風邪の症状を抑えるだけ。緩和するだけ。

だから、「風邪ウイルスに効果を発揮する風邪薬」なんていうのは、この世に存在しない・・・はず?

いや、あるのだ。「コフト顆粒」という名の風邪薬だ。

 

西洋薬と漢方薬をミックスさせた薬

コフト顆粒は、西洋薬と漢方薬(葛根湯)を一緒にした薬。このブログでも書いたことがある。

drugstore.hatenablog.com

 

西洋薬と漢方薬を合体させた市販薬というのは新しくはない。種類は少ないけど以前からドラッグストアに存在している。コフト顆粒の場合は、CMをやっているので抜群の知名度を誇る。

 

 胸がざわつく説明文

さて、コフト顆粒は風邪ウイルスに効果を発揮する。

どういうことか。答えは商品の箱に書かれた説明文にある。こんな一文だ。

「漢方薬の葛根湯は体の免疫力を高めてかぜウイルスに効果を発揮し、ひきはじめのかぜに効きます」

葛根湯は体の免疫力を高めることで、かぜウイルスに影響を与えて、風邪に効くという。科学的に正確かどうかは置くが、まあ、ウソではないのかもしれない。でもなんでしょうか、この胸のざわつく感じ。

 

何がいけないのか、答えられますか?

繰り返すけど、風邪薬は風邪ウイルスを殺すものではない。にもかかわらず、「免疫力を高めてウイルスに効果を発揮する」という踏み込んだ表現をしている薬を、ぼくは他に知らない。

このような表現が許されるなら、他の市販薬についても、

「ユンケルは免疫力を高めて、かぜウイルスに効果を発揮します」

「ビオフェルミンは腸内環境を整えて、ノロウイルスに効果を発揮します」

という宣伝文句がOKということになるだろうが、これはどうだろうか。

医療関係者に聞けば「ありえない!」という意見が大半を占めそうだが、一般の人なら「べつにいいじゃん。なにがいけないの?間違いじゃないんでしょ」と気に留めないかもしれない。

コフト顆粒の表記のなにがいけないのか。これに答えることは、じつは案外むずかしい。少なくとも、ぼくにとっては。

あるいは、いけなくないのかもしれない。

さて、今日、ライオンが発売するトクホの広告が、消費者に誤解を与えるとして、消費者庁から勧告を受けた。

医薬品の広告表記をめぐる議論も、今後もっと活発化してほしい。そう思いませんか。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin1529.pdf