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セルフメディケーション税制で心配なバイヤーたち

ドラッグストア情報 時事問題

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セルフメディケーション税制が悪用されるかも?

www.jfsmi.jp

来年1月から「セルフメディケーション税制」という新制度がスタートする。新聞、テレビで紹介されることが多くなった。特定の市販薬を年間1万2000円以上購入すると、超えた分が税金の控除の対象になるというものだ。普段、病院をあまり受診せず、市販薬で病気に対処してる人はメリットが大きい。

さて、この新制度について話していた同僚がこう言った。

「転売目的の客(バイヤー)とか、やばくないですか?」

新税制が悪用されるのではないか、という疑問だ。

 

 「客が欲しいだけ売ってましたよ」

ドラッグストアの一部の店舗には、市販薬を大量に購入する客が来る。多くはカタコトの日本語を話す外国人だ。もっといえば、おそらく中国の人だろう。

故郷の友人・家族への土産なのか、頼まれて代理購入しているのか、はたまた転売目的なのか、売り手にはわからない。

彼ら彼女らは、中国の人たちに人気の商品を山盛り買っていく。多くのドラッグストアでは、客がほしいといった数だけ販売していると思われる。ぼくの管轄の店舗では無尽蔵に販売させることはスタッフに禁止させているが、某大手ドラッグストアから転職してきた同僚の薬剤師は、

「以前の職場では、客が欲しいだけ売ってましたよ」

と話している。

 

税控除に使えるレシートを大量ゲット!

日本で大量に市販薬を購入する中国人のお客には、2種類いる。観光で来日した客と、日本に住んでいるお客だ。ここで問題になるのが後者。彼らは転売目的で市販薬を購入している可能性がある。自分たちは薬を使わないにもかかわらず、転売目的で商品を大量購入することで、セルフメディケーション税制の対象となるレシートを大量に手にするわけだ。

中国の人々に人気の商品の中には、セルフメディケーション税制の対象商品がある。風邪のパブロンシリーズや、口内炎薬の「大正パッチ」、鎮痛薬の「イブ」などなど・・・。ぼくは税制に通じていないので詳細はわからないけど、日本に住む中国の人たちは、日本に帰化している人や、日本人と結婚した人など多様であり、今回のセルフメディケーション税制の申告ができる人もいるはずだ。もちろん、中国人に限った話ではなく、日本人のバイヤーがいてもおかしくない。

 

個人バイヤーが得する仕組み?

セルフメディケーション税制は、ふだん、病院にあまりかからない人が、市販薬で健康管理していることに対する”ご褒美”として国が作った制度だ。バイヤーが他人のために購入したレシートで、税控除を受けるのは制度の目的に反する。

いままでも市販薬のレシートは、医療費控除に使えた。そういう意味では、悪用はいままでもあったのかもしれないけど、新制度は控除対象が1万2000円からとハードルが低いので申請がしやすい。

口内炎薬の「大正パッチ」を1年間で100個以上購入――。仮にそんな人がいたら、レシートを提出された役所はどんな判断をするのか。税務署に問い合わせようとしたが、あいにく年末年始の休みで連絡がつかなかった。年明けに電話するつもりだ。

市販薬販売の在り方が問われている、といったら流石に大袈裟だろうが、通底していると思われる。