読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

セルフメディケーション税制、不自然な領収書の扱いを税務署に聞いてみたら・・・

f:id:kuriedits:20161229163411p:plain

 知恵袋の質問に登場・・・

drugstore.hatenablog.com

セルフメディケーション税制が悪用されるのではないか、という話の続き。

転売目的の輩(バイヤー)が他人のために購入した領収書で、税控除を試みたらどうなるのか。すでに知恵袋には、それっぽい質問が出ておりました。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

この知恵袋の質問文には、こうある。

対象商品を見てみたら結構沢山あり、 湿布など外国人に好評なものも 含まれておりその外国人の友人などから レシートだけもらって、申請する人も いそうなのですがこれはアリなのでしょうか?

それアナタ(投稿者)じゃないの?とツッコまずにはいられない。知りませんけどね、あやしいなあ。

 

税控除のハードルは低い

さて、このセルフメディケーション税制は、だれでも利用できるわけではない。その年に健康診断を受けるなど、健康管理に努力していることが条件だ。

健康診断を受けてまでわざわざ税控除を受けようとするバイヤーがいるのか?という疑問もあるかもしれないが、これはそれほどハードルの高い条件ではない。在留カードを持って日本で働く中国人は国内にたくさんいるわけで(彼らは社会保険料を払っている)、彼らは勤務先を通じて健康診断を受けることができる。

会社員でなくても税控除は利用できる。自分の夫が会社員で、妻がバイヤーで小遣い稼ぎしている場合なら、妻がダンナの名前で申請すればいい。

バイヤーにとって、セルフメディケーション税制を利用するハードルはまったく高くない。むしろ低いんじゃないかなと思う。

 

性善説を求めますか、そうですか

これ、なにが問題かといいますと、この税制度自体が、「市場で市販薬が適切に販売されている」というテイで成り立っていることですね。

実際は、バイヤーに大量に薬を売っている業者がいる。それは大手チェーンドラッグストアかもしれないし、有象無象のネット通販業者かもしれない。とにかく、薬剤師なり登録販売者が、適正じゃないとわかっていて販売している実態がそこにある。

ツイッター上で「産業薬剤師」さんが、ぼくの前回の記事に対してこうコメントをしていた。

確かにご指摘のとおりなんだが、居酒屋、コンビニ等の「不要なレシートはこちら」箱からレシートを持ち去り経費処理する自営業者もいるようで。金額もしれてるんで性善説にするしかないかな。

この指摘は鋭いと思う。というか、不要レシートをそんな目的でパクる人がいるんですか。ついでにいうと、納税者の性善説はもちろんだが、市販薬販売業者の性善説も信じないといけなくなる。しかし、営利法人に性善説を期待するなんて無理な話だけれども。

 

税務署に聞いてみました

さて、冒頭に戻って、税務署はバイヤーにどう対応するのか。都内の某税務署に電話で訊ねた(税務署、国税庁はメールを受け付けてない)。

「(口内炎薬の)口内パッチ100枚とか、ありえない領収書が提示されたらどうなるんですか?」

調べて折り返しますと担当者。しばらくして電話が。

「おっしゃるケースは、制度の目的とは違いますから認められません」

「税務署の窓口で、はじかれるということでしょうか?」

「うーん、それはなんとも」

「実際そういう領収書を持つ人が来たら、どう対応するんでしょうか?」

「なんともいえません」

「現時点で、国から対策とか指針が下りてきているわけではないんですね」

「そうですね」

まあ、実際の申告は来年ですからね。いまからガーガー言う気はありません。でも、このままいったら、確実にそういう人が現われますよ。

 

厚労省と国税庁が結託して摘発したらどうでしょう

べつにあーだこーだ声高に言うつもりはないですけどね。でも、ちょっとおかしいですよね。いっそ、そういう領収書を見つけたら、税務署から保健所に報告をして、ドラッグストアなどが適正販売をしているかどうかをチェックする材料にすればいいと思う。

そうしたら、ドラッグストアもネットの販売業者も、相当注意深く販売するようになるだろう。奇貨置くべし。