ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

2017年花粉症革命。花粉症でアレグラがほしい人、もう病院に行かない

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<この記事は2019年2月23日に一部修正しています>

花粉症革命の年です

2017年は”花粉症革命の年”として記憶されるだろう。

いままで、花粉症シーズンは、毎年受診してきた。休日に病院へ行き、診察室の前で順番を待ち、時間と労を費やしてアレグラを処方してもらった。だが、今年は初めて、病院へ行かず、市販薬で済ませている。

花粉症薬をとりまく市場に、大きな変化があったからだ。

あれから2年・・・状況は変わった

drugstore.hatenablog.com

 アレグラを手に入れるなら、病院へ行ったほうがいいのか、市販薬を買った方がいいのか、という記事を2年前に書いた。当時は、病院へ行ったほうが安くなるだろうという結論だった。もし、ジェネリック医薬品と呼ばれるアレグラと同じ成分で安い薬で良いのなら、病院を受診する方が圧倒的に安かった(※1)。

2017年のいま、状況は変わった。それを説明したい。ここから先の記述は、ざっくりとした算出でやや正確性に欠ける可能性があるが、それは数百円の誤差であると思う。気付いた点があればご指摘ください。

病院でアレグラを処方された場合の費用

さて、誤解を恐れずいえば、アレグラを病院で処方してもらった場合の費用は、次の式で表すことができる(※)。 

【一度受診して、2週間後にもう一回受診する場合】

・病院の費用 1回目受診 1000円 2週間後に再受診 500円

・薬局の費用 1回 {1800円+(65円×錠数)}×0.3

仮に、最初に2週間(14日)分処方してもらい、次に再受診して2か月(60日)分もらうとする。この場合、病院の受診費用と合わせて、

2100円+3400円=5500円の負担になる。 

病院や薬局によって、受診料や投薬料などは微妙に異なる。ただ、社会保障は3割負担なので、支払側にとっては大きな価格差にならない(一応、注釈に理由をつけていますので、気付いたことがあればコメントください※2)。

病院でアレグラのジェネリックを処方された場合の費用

続いて、ジェネリック医薬品と呼ばれる、同じ成分で安い薬を出してもらう場合はどうなるのか。ジェネリック医薬品にはいろんな値段がある。大体1錠30円くらいなので、これで計算すると、薬局の1回あたりの費用は、

{1800円+(30円×錠数)}×0.3

で計算できる。2週間と2か月処方してもらうと、

1800円と2200円=4000円かかる。

アレグラだと5500円、ジェネリックだと4000円なので、ジェネリックにすると1500円安い。

市販薬のアレグラを買った場合の費用

【第2類医薬品】アレグラFX 28錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

【第2類医薬品】アレグラFX 28錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

 

市販薬のアレグラを購入するといくらかかるのか。近所のドラッグストアの相場は28錠(2週間)入りで2000円なので、2週間と2か月(56日とする)で1万円。

市販薬にもジェネリックがあり、たとえば「アレルビ」という商品だと、28錠(2週間)入りで1400円、1か月分(56錠入り)で2600円くらいで売られているので、合計すると6600円。

市販薬では、アレグラなら1万円、ジェネリックだと6600円。ジェネリックのほうが3400円安くなる。

【第2類医薬品】アレルビ 56錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

【第2類医薬品】アレルビ 56錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

 

以上をまとめると、こう。

受診してアレグラを処方してもらう 5500円

受診してジェネリックを処方してもらう 4000円

ドラッグストアでアレグラを買う 1万円

ドラッグストアでジェネリック買う 6600円

アレグラがほしいなら、ドラッグストアよりも病院を受診した方が圧倒的に安い。でも、ジェネリックでいいなら金銭負担はずっと縮まる。

ドラッグストアでジェネリックを買えばいい

以前は市販薬でアレグラのジェネリックがなかったので、受診してジェネリックを処方されるのが圧倒的に安かった。でもいまはちがう。先述のアレルビは、昨年6月発売。今年、初めて花粉症シーズンを迎えた。

しかも、2年前とちがって、アレグラは薬剤師が不在の時間でも購入できるようになった。すごく買いやすい。医者も薬剤師も、押し寄せる花粉症患者に対応する負担が減ったんじゃないだろうか。

今年、ぼくは市販のジェネリックを使っている。アレグラを手に入れるために病院を受診するメリットはあまり感じない(※3)。

 

【訂正2019/2/23】

当初の記事ではアレルビの価格を2か月分で2600円としていましたがこれはおそらく1か月分の誤りです。改めて計算すると、2017年3月時点ではまだ受診した方が安いことになります。ネットにかぎっていえば、2017年3月はネットではすでにアレルビ28錠が1000円程度で販売されており、この場合は2か月半で5000円となりますのでかなり安価といえます。ただ、街のドラッグストアではここまで安くはなっていません。2017年はアレグラのジェネリック登場後の初シーズンであり、第二類医薬品となった後の初シーズンでもありました。その意味では”革命的”であったという認識ですが、肝心の価格に誤りがあったことをお詫びして訂正します。なお、2018年の花粉シーズンの頃はアレルビ56錠が1000円程度で販売されました。

 

 ※1ジェネリック医薬品とは、通常、医療用医薬品において用いる言葉である。市販薬であるアレルビなどをジェネリック医薬品と呼ぶことが正確なのかどうかはわからないが、本記事では分かりやすくするためにジェネリックと表現する

※保険点数には幅がある。病院については、1回目が初診料+投薬料、2回目が再診料+外来管理加算+投薬料で計算した。薬局については、ここでは便器上、調剤技術料1400円(基本調剤加算、1剤のみ投薬)、薬学管理料400円(実際はない点数だが概ね真ん中を取った)とした

※3アレグラより効果が高そうな鼻炎薬を処方してもらう場合は別。今回はアレグラについてのみ触れている。また、受診の機会を減らすリスクがあるが、花粉症だと思っていたら重大な疾患が隠されていたというケースは非常に稀と考えるので、これについても今回は触れない。この記事では、処方と市販でアレグラの効果は同一とする。また、アレグラとジェネリックの効果も同一とする。