新風邪薬「エスタックイブTT」は効くのか?
2017年8月1日に風邪薬「エスタックイブTT」が発売された。パッケージには「のどからくる風邪に」とあり、喉の痛みに効果的な様子。「パブロン」「ルル」「コンタック」といった他の風邪薬よりも、よく効くのだろうか?成分を見比べてみようじゃないか。
喉に効く成分は「イブプロフェン」「グリチルリチン酸」
エスタックイブTTの「喉に効く成分」を見ると、2種類の成分が入っていることがわかる。コチラ↓
・イブプロフェン(1回150㎎)
・グリチルリチン酸
では、他の風邪薬はどうか。
まずパブロンから。パブロンシリーズの中で喉の痛みに効くのは「パブロンエースAX」。パッケージにも「のどの痛み」と大きな文字で書かれている。

【指定第2類医薬品】パブロンエースAX錠 36錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
- 出版社/メーカー: 大正製薬
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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のどの痛みに効く成分としては、次の通り。
・イブプロフェン(1回150㎎)
エスタックイブTTは2種類だったが、パブロンは1種類しか入っていない。優劣の軍配はエスタックに上がるといえそうだ。
ルルアタックEXとの比較は・・・
次はルル。ルルシリーズの中で喉の痛みに効くのは、こちら「ルルアタックEX」。

【指定第2類医薬品】ルルアタックEX 24錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
- 出版社/メーカー: 第一三共ヘルスケア
- 発売日: 2009/08/24
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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のどの痛みを抑える成分としては、
・イブプロフェン(1回150㎎)
・トラネキサム酸
の2つが入っている。エスタックとの違いは、「グリチルリチン酸」か「トラネキサム酸」かであるが、これはどちらが効くというデータはぼくは知らない。甲乙つけがたし。
コンタックEXとの比較は・・・
最後にコンタック。コンタックシリーズの中で喉の痛みに効くのは「コンタックEX」だ。

【指定第2類医薬品】新コンタック かぜEX 20カプセル ※セルフメディケーション税制対象商品
- 出版社/メーカー: グラクソ・スミスクライン
- 発売日: 2013/08/19
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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これに含まれる成分はコチラ。
・イブプロフェン(1回200㎎)
1種類しか含まないという店では、エスタックとルルに劣る。しかし、コンタックの特長は1日2回であることだ。そのため、1日3回のエスタックとルルと比べると、イブプロフェンの1回服用量が200㎎と多い(エスタックとルルは150㎎)。1回の効き目については、どちらが優れているかはわからない。個人的には、1日2回で徐々に効かせるよりは、1日3回のほうがいいのではと思うが、科学的な根拠は特にない。
店員に質問してみてね
喉の痛みへの効果という点で、まとめてみる。
「エスタックイブTT」VS「パブロンエースAX」→エスタックの勝ち
「エスタックイブTT」VS「ルルアタックEX」→ほぼ互角か
「エスタックイブTT」VS「コンタックEX」→不明
注意したいのは、これは成分表示からみた比較であって、実際の効果を表すものではないこと。また、鼻水に効く成分や、ビタミン成分などの違いもある。
風邪薬にも色々あるんだね、ということが分かっていただければありがたい。
ドラッグストアでは、薬剤師か登録販売者に「エスタックイブTTって他の風邪薬よりも効きますか?」と質問してみてほしい。