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今日はブログを休みますが、おすすめの書籍を紹介します。今年7月に発売された、医師の名郷直樹さんと薬剤師の青島周一さんの共著「薬剤師のための医学論文の読み方・使い方」です。

薬剤師のための医学論文の読み方・使い方

薬剤師のための医学論文の読み方・使い方

 

多くの方は、薬剤師が医学論文を読むの?医学論文を読むのは医師じゃないの?と感じるかもしれませんが、薬剤師も読んでるんです、医学論文。

ここでいう医学論文というのは、薬の論文です。たとえば、Aという薬を患者に投与したらどれくらいの人の症状が改善されたかとか、AとBを比較したらどっちの薬がよく効いたかとか、そういう研究論文です。

論文を読むと、その薬が効き目の強い薬なのか、大したことない薬なのか、どんな患者(症状)に使うと効果的なのか、ということがなんとなくわかってきます。

「薬剤師=薬の専門家」と世間では言われています。それは薬の名前をたくさん知っているということではなく、薬に関するいろんな情報を持っているということです。

ドラッグストアで薬に迷ったら、ぜひ薬剤師に質問してください。

 

さて、「薬剤師のための医学論文の読み方・使い方」は、薬剤師が論文の読む際のコツを解説した本なのですが、これがすごくわかりやすい内容となっています。

「ホーソン効果とはなにか」「サブグループ解析とはなにか」といった統計用語が項目立てて、過不足なく(少なくともぼくにとっては)まとめられています。これがいい。

また、解説文も、どこぞの大学教授が書いたような教科書的なものではなく、著者が”自分の言葉”で書いているため、大変理解しやすいものになっています。これもいい。

中身のデザインも秀でてます。テーマと解説がちょうどいい文字の大きさ、余白を使って、目で文字を追いやすくなっています。版元の南江堂さんは、この形式の作り方が非常にお上手ですね。

読みやすい、わかりやすい。医師を含めた医療従事者向けの統計本は多々ありますが、本書はこの点において、類書と比較して特筆すべきものがあると思います。

ご興味ある薬剤師さんは読んでみてください。