「市販薬を水なしで飲むと潰瘍になる」という説の真偽

市販薬を水なしで飲むと胃潰瘍になるという記事がありました。

ryukyushimpo.jp

粘膜とカプセルがくっついて、それが剥がれるときに粘膜を傷つけ炎症を起こす。ひどい場合には胃潰瘍になってしまうとか。そのようなケースが実際にあるのでしょうか?

医療用医薬品には、たとえば食道にひっついて食道潰瘍が起きる薬があります(血液を固まりにくくするダビガトラン等)。でも、比較的作用が穏やかな市販薬では聞いたことがありません。

しかし、薬が原因で潰瘍になることを報告した興味深い論文がありました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi1964/75/1/75_1_64/_pdf

これがおもしろいのは、

・3例の報告はいずれも若い男性である

・薬剤そのものが酸性ではない(ph6)にもかかわらず食道潰瘍が起きた例もある

・薬剤の酸性は必要条件ではなく、イオン中毒または浸透圧の作用が原因と考えられる

というところです。そう考えると、市販薬でもカプセルが喉にひっかかって副作用が起きる可能性はあると思います。ただ、上記の症例報告は非常に古く、当時は薬剤が喉で引っかかる危険性に対する認識が低くてカプセルが大きくてひっかりやすかった可能性もあります。詳細は不明です。果たして胃潰瘍も起きるのかどうか。ご存じの方がいたら教えてください。

結論としては、水なしで飲むのはやめたほうがいいですよ、ということです。