ドラッグストアとジャーナリズム

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「悪口が多い職場」で1位になった小売業の無自覚な悪口

ドラッグストアという小売業界に身を投じて、大変驚いたことがあります。職場の同僚の悪口を言う人が、たくさんいるということです。本人がいないところで、他の人に軽々に悪口を漏らすという、それまでのぼくの職場(小売業ではない)では考えられない行動を多く目撃しました。不平・不満はプライベートの時間を使って家族・友人に言えばいいのに。小売業界って独特だなあと思いました。

ぼくの経験してきたドラッグストアの店がたまたまそうだったのでしょうか?いいえ、この感想はどうやら妥当だったようです。雑誌「プレジデント」の最新号の特集『ウソが平気な人、悪口好きな人』が、アンケート調査で”悪口が多い職場”を調べていたのですが、結果は「小売流通」「メーカー」「金融機関」「外資系」「IT・ベンチャー」「公務員」の中で一番悪口が多いのは「流通小売業」でした。やっぱり。ちなみに悪口が一番少ないのは「IT・ベンチャー」でした。

PRESIDENT (プレジデント) 2018年3/5号(ウソが平気な人、悪口好きな人)

PRESIDENT (プレジデント) 2018年3/5号(ウソが平気な人、悪口好きな人)

 

 なぜ、小売流通の職場には悪口がはびこるのか。うーん。理由は色々あるのでしょうね。ただ、個人的な経験からいうと、自分の言っていることをそもそも「悪口」だと自覚していない人が多々いるように感じることはあります。

「Aさんって、ほんと動きが遅いよね。使えない人っ!」

このような発言をする人は小売業では結構いるんですが(複数の職場で見てきました)、本人はこれが「悪口」だと思っていないんじゃないでしょうか。発言した人は「Aさんの仕事が遅い」→「自分の仕事の負担が増える」→「Aさんのせいである」と考えているのでしょう。だから、自分の言っていることは事実であり、正当な批判であり、つまりは悪口ではない。そう思っている節があります。

もちろんこれは誤りです。悪口です。なぜなら、①チーム(同僚)として、どうすべきかという解決策の提示がない②「使えない人」という人格攻撃をしているからです。①②を無視した発言は、単なるストレス発散であり悪口です。

もちろん、このような不平・不満を漏らしてしまう気持ちは十分理解できます。だったら、言い方を変えてみてはどうでしょうか。先程の例でいえば、同僚・上司に伝える際に「Aさんの動きが遅いように思います。彼の教育を私にさせてください」といえば、悪口にはなりません。職場の生産性を上げる努力として受け取れます。あるいは「Aさんの仕事量と私の仕事量に差が大きいと感じています。私の仕事量を減らしてください」というのも悪口にはならないでしょう。

Aさんの仕事が遅くて自分の仕事量が増えた場合、Aさんを責めるのではなく自分自身の待遇改善を要求するのが筋です。ところが、多くの人は「私の仕事量を減らしてください」と言うのは(自分は仕事がデキるという)プライドが許さないので、代わりに「Aさんが怠けている」と主張することで、自分の感情の問題をAさんの能力の問題にすり替えようとするのです。

職場に悪口が生まれる背景には、少なからずこのような「悪口」に対する認識の齟齬があるように思います。

ちなみに、口のきき方は職場の生産性に影響するという研究があるようです。

jp.wsj.com

Does Rudeness Really Matter? The Effects of Rudeness on Task Performance and Helpfulness

そもそも、お客としてドラッグストアを利用した時に、従業員の同僚への態度が悪いと嫌な気分になりますよね?そういう職場にはしたくないと思っています。

みなさんの職場はいかがですか。