ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

【2018年版】ドラッグストア利用者は絶対知っておきたい市販薬ニュースTOP10

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2018年も残り4日となりました。今年もこのブログを応援してくださったすべての方々に感謝します。御礼にもなりませんが、今年1年を振り返って、市販薬のニュースを10個選びました。ドラッグストアを日頃利用されている方、ドラッグストア業界に興味のある方はぜひご覧くださいませ。

それではいってみましょう!

10位 おもしろ目薬が続々登場

昨年のスライム目薬に続き、キャラクター目薬が続々と登場しました。トレンドといってもいいでしょう。私が把握しているものをざっと列挙すると、2017年5月スライム(ドラゴンクエスト)、6月ワンピース、2018年4月サッカー日本代表オフィシャルライセンス、6月セーラームーン、11月北斗の拳、ゲゲゲの鬼太郎、12月(?)リラックマと結構な種類のアイテム数です。

こうしたキャラクター目薬は以前からありましたが、子供用がほとんどで、大人用はここ1、2年の傾向です。当然、「キャラクターで薬の購入を誘導していいの?」という疑問がわきます。そこでツイッターでアンケートをとってみたところ、ほとんどの資格職(薬剤師・登録販売者・医師)は「許容」と回答しました。ちなみに肝心の売れ行きは思わしくない印象です。

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9位 アマゾンが市販薬のプライベートブランドを販売開始

アマゾンがプライベートブランド「Pharma Choice」をスタートさせました。ニュースリリースがないので正確な開始時期は不明ですが、7月と思われます。7月22日時点で53品目。現在は67品目。市販薬販売スタートから3年弱。ついに自社ブランドまで手掛けたことになります。

今年は米国のアマゾンが薬局を買収したことで、日本もアマゾンもいよいよ・・・?なんて声も上がりました。大手薬局チェーンの日本調剤の次期社長は雑誌のインタビューで「自分がアマゾンの経営陣ならすぐチェーン薬局を買収する」と語っています。アマゾンが医薬品業界で存在感を見せるのも時間の問題でしょう。

8位 ドラッグストアも「スマート宣言」で電子タグ化・業務効率化へ 

2025年までにドラッグストアの商品に電子タグを取り付ける「ドラッグストアスマート化宣言」が発表されました。電子タグ化は経済産業省が旗を振っている事業で、無人レジ化や、業務効率化が期待されています。また業界団体はこれにより、接客の充実を図れるとしています。ドラッグストア利用者にとっては、いまよりも店員に相談しやすい環境になるかもしれません。

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7位 「エフコート」が要指導薬から第1類医薬品に

フッ素洗口液の「エフコート」「フッ素メディカルコート」が9月に要指導医薬品から第一類医薬品になりました。いままでは代理購入不可、しかも1点までしか購入できなかった制限がなくなりました。結構リピーターの多いお薬なので、使用者の利便性は高くなります。ネットでも購入できるようになりました。その他今年は、目薬の「アルガード プレテクト」、飲み薬の「エバステルAL」が第一類から第二類になりました。

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6位 ナイシトールなどに腸間膜静脈硬化症の副作用追加

漢方薬の副作用に「腸間膜静脈硬化症」という副作用が3月に追加されました。まれに起きる副作用なので、それほど心配する必要はないのですが、漢方薬=安全だと誤解して長期間なんとなく飲み続ける人は、これを機に飲み方を見直した方がよいでしょう。気になる人は、ぜひ、店頭の薬剤師に気軽に相談してください。

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5位 メガネショップ「JINS」が目薬の販売を開始

メガネショップのJINSがネットで目薬の販売を5月にスタートさせました。当初はロートの製品だけでしたが、現在は参天製薬や千住製薬の目薬、小林製薬の眼病予防薬などもあり商品数はかなり増えています。

今年はこうしたドラッグストア以外の会社が市販薬を扱うケースがいくつかありました。たとえばサプリメント「なかったコトに!」などで有名な販売会社グラフィコが10月に痛み止めの張り薬を発売しました。

ミナカラという薬剤師が経営するIT系企業はminahadaという外用薬を独自に製造しました。これはQRコードを読み取ると薬剤師に相談できるという新コンセプトの商品です。

その他、化粧品・サプリメントのDHCが、以前から販売していたビタミン剤(医薬品)に加えて今年10月から漢方薬の販売もスタートさせました。市販薬の裾野が広がると同時に、新しい試みも見られます。

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4位 国内初のビタミンA入りのコンタクト目薬が登場

ここ数年、市販の目薬の分野トレンドになっているビタミンA。今年3月には国内で初となるビタミンA入りのコンタクト用目薬「スマイルコンタクトEX ひとみリペア」が発売されました。ただ、正直、ほとんど売れていない印象です。

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3位 ケンコーコムの24時間リアルタイム問診が終了

これは個人的に大きなニュースで、市販薬業界の豆知識として知っておいてもいいかなと思いました。

市販薬のネット販売の先駆者だったケンコーコムが、2014年から行っていた24時間対応のオンライン問診サービス「薬剤師LIVE」を取りやめました。ニュースリリースがないので廃止時期は不明です。私は「薬剤師LIVE」を初めて利用した時、その便利さに心底感動したことを覚えています。しかし、需要が見込めなかったのでしょう。

24時間対応のチャット相談は廃止となり、現在は勤務薬剤師の相談受付時間は10:00~12:00、13:00~17:00となっています。同サイトはもともとは後藤玄利さんという大変腕の立つ社長が創業者として市販薬のネット販売を行っていたものでしたが、その後は楽天のものになり、後藤さんはすでに会社を去っています。

ドラッグストア業界が長い人からは「社長が変わり、ただのネット販売会社になった」という声も聞きます。また、ケンコーコムで役員だった薬剤師の倉重さんという方は、いまは先述のJINSで薬剤師としてネット販売に携わっています。

市販薬のネット販売の、一つの時代が終わったように感じます。

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2位 緊急避妊薬の市販化見送り。強力胃薬も

望まない妊娠を防ぐために、緊急避妊薬のノルレボという薬を市販薬にする動きがありましたが、行政の有識者会議にかけたらた結果、見送りとなりました。女性からは必要を求める声が多かっただけに、会議の決定には疑問の声があがりました。

また、PPIとよばれる効果の高い胃薬も市販化が見送られました。PPIに関しては、薬剤師の間でも、「現状、ガスター10があるのだから不要だ」という意見もあります。いずれもまだまだ尾を引きそうなテーマです。

1位 リアップのジェネリックが続々登場

一位は文句なしでこれでしょう。これまで市販薬で国内唯一の発毛医薬品を謳っていたリアップですが、8月にアンファーが「メディカルミノキ5」を発売したのを皮切りに、11月になるとロート製薬も「リグロEX5」を発売しました。

さらに同時期に、岩城製薬の「ミノグロウ」、イオン系のプライベートブランド「ミノファイブ」、サンドラッグの「ミノゲイン」といった、先行品よりも2000円以上安価な商品が登場しました。12月には調剤薬局グループの日本調剤までもが自社グループ開発のミノキシジルを発売。いままで市販薬にあまり縁のなかった企業までもが、リアップのジェネリック競争に参入してきたわけです。

関係者から聞いた話として、「メディカルミノキ5」と「リグロEX5」の容器は同じメーカーからの供給とされています(ただ実際に私が比べたところ見た目は一緒ですがやや違うような)。成分のミノキシジルは「リアップ」と「リグロEX5」は本家のファイザーという会社から譲り受けており、その他のメーカーの商品はファイザーのものではないと聞きます。

関係者は参入の目的について「市場のパイを増やす」と語っています。おそらくそうだと思われます。実際店頭では、ミノキシジルを初めて使用するお客さんがちらほらいます。安価になったことは消費者利益だと思います。薄毛の人以外は関係のないネタですが、そのインパクトからは今年1番のニュースです。

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2018年もありがとうございました!

いかがでしたでしょうか。このほか、クラシエのヨクイニンが、あたかも加齢性のイボに効くかのような広告を出していたとして、医師団体から指摘されて修正したという話題もありました。

今年も皆様に支えられてブログを続けることができました。本当に、本当にありがとうございます。来年も「ドラッグストアとジャーナリズム」をよろしくお願い申し上げます。