今週は、話題のドラッグストアコスモス薬局広尾店が調剤をスタートさせました。
私が広尾店に以前行ったときはまだ調剤はありませんでした。コスモスといえば食品が安いと聞いていたのですが、広尾店には食品はなく、店内もどちらかといえば狭かったですね。登録販売者の方に薬の接客をしていただきましたが、どうやら新米だったようで、説明は正直こころもとなかったです。新米なら仕方ないのですが、広尾店はコスモスの関東進出1号店なので、東のコスモスの顔なわけですから、当然精鋭スタッフを揃えてるのかなと期待してたので、新米資格者が接客していたのはやや意外でした。接客はとても親切でした。
薬の値段は、安いものはものすごく安いですね。高いものもありましたから、なんでもかんでも安くというわけではないようでした。あの超高所得者地域でどのようなサービスを展開されるのかが楽しみではあります。
そのほか、セルフメディケーション税制の見直しを求める業界の声などがありました。
それから、イーグルエナジーという、吸うタイプのカフェインがサンドラッグなどで発売されましたので使ってみました。匂いが栄養ドリンクそのもので、あれはビタミンB群の匂いに似てるのですが、それがのどに残りわたしには合いませんでした。スパスパ吸い過ぎないかな?という懸念も少しあります。
【2019/5/20市販薬情報】今年4月に関東初出店したドラッグストア、コスモス薬局広尾店が今日20日から処方箋の受付を開始しました。この店には行った時の事はまた改めてツイートします。https://t.co/LDT4BvKvqT
— kuriedits (@kuriedits) 2019年5月20日
サンドラッグが扱ってる話題の #イーグルエナジー を買ってみました#吸うカフェイン pic.twitter.com/CbKvITxFid
— kuriedits (@kuriedits) 2019年5月20日
【2019/5/24市販薬情報】市販薬を購入した領収書で税控除が受けられる「セルフメディケーション税制」の見直しを求める声が業界団体から挙がっています。さてどうなるのでしょう?【OTC薬協】佐藤会長、セルフM税制「見直し必要」‐対象品目の拡大を要望へ https://t.co/Flu8fejBft
— kuriedits (@kuriedits) 2019年5月24日
ところで、今週はテレビの「ハナタカ」という番組コーナーで、湿布薬の中には妊娠中に使ってはいけないものがあることを知っている人は3割という紹介をしていました。みなさんはご存じでしたか?
妊娠後期でのケトプロフェン使用で胎児動脈管収縮関連などの報告があるとして添付文書で妊娠後期で禁止されたのが2014年。他の痛みどめ薬(NSAIDSのロキソ、ジクロ、インド)は禁止ではないですが注意喚起の改訂がありました。いまの市販薬ですが、「オムニードケトプロフェンパップ」は妊婦さん禁忌で、「ボルタレン」も妊婦さん禁忌、「ロキソニン」と「バンテリンパップ」は医師薬剤師登録販売者に要相談となっています。・・・といっても、よくわからないと思いますので、気になる方はお店に相談してください。
妊婦さんに使ってはいけない湿布があることを知ってるのは3割だそうです(続)
— kuriedits (@kuriedits) 2019年5月23日
#ハナタカ pic.twitter.com/w50X8blBX8
それから、ピル(経口避妊薬)とトラネキサム酸の併用がツイッター上で少し話題になりました。米国のトラネキサム酸LYSTEDA (tranexamic acid) は併用禁忌だそうです。FDAの資料によると、治験では併用者は除外されていたのでそのリスクはわからなかったのですが、市販後調査で動脈/静脈血栓症の報告があり2013年に禁忌となっています。肥満、喫煙、35歳以上がリスク群のようです。
これについてのデータはあまりないようですが、薬剤師の小嶋さんのツイートによると米国以外では英国、ニュージーランドではピルとの併用は慎重投与だそうです。LYSTEDAは1300mg×3の5日間、本邦市販薬のトラネキサム酸(肝斑)は250mg×3の最長2か月と、両者の使用法は大きく異なります。総合すると、個人的な意見としては、いまのところおそらく問題はなさそうだけど、血栓症は命に関わる副作用なだけに、絶対だめだとも言い切れず、かといって許容するには少し勇気のいるような、ちょっと悩ましいところです。いずれにしろ併用する場合は慎重さが求められることには間違いありません。
詳細はこちらから検索して読めます。
https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cder/daf/
「経口避妊薬ピルとトラネキサム酸の併用」
— evidencia MIS😜AO (@MMsoaring) 2019年5月22日
FADは、血栓、脳卒中、心臓発作のリスクを高める可能性があるため禁忌にしています。そして実際併用により血栓症が起きています。本邦では、第一三共はこの問題については併用できるとのスタンスです。
LYSTEDA Package insert https://t.co/9HjB8hgfzp
もともと風邪で使われていたので長期使用のリスクは重視されていなかったんでしょうね
— 小嶋 慎二@アポネット (@kojima_aponet) 2019年5月23日
【PMDA】
トランシーノ
審査報告書(2007年06月21日)https://t.co/dw8ecgXhtNhttps://t.co/EYWDieUY0N
申請資料概要https://t.co/Apnkirmlev
再審査報告書(2012年06月29日)https://t.co/ivLchJx6DI
市販のトラネキサム酸とピルの併用について。これ読みたいけどフルは有料・・・
— kuriedits (@kuriedits) 2019年5月24日
Heavy menstrual bleeding: is tranexamic acid a safe adjunct to combined hormonal contraception?https://t.co/q4Jxva8h8C