今週も先週に引き続き、マスク、消毒薬パニックです。
消毒薬はエライ売れます。でも、慌ててまとめ買いして、
「帰宅したら家族がもう買ってたから返品したい」
というお客さんもいますから、現場はなかなかの混乱です。
消毒薬の質問もいろいろきます。
・「ゲルと液体で効果の違いはあるの?」
・「イソジンでも消毒できる?」
・「アルコールを他の容器に移し替えてもいい?」
・「医薬品と医薬部外品の消毒薬は何が違うの?」
・「アルコールは1回どのくらいの量を使えばいいの?」
などなど。このブログでも一回まとめて紹介したいですね。
先ほどアマゾンを見たら、健栄製薬の消毒用エタノールIPA スプレー式 500ml (指定医薬部外品)が、マーケットプレイスで複数の出品者から4100円で販売されていました。ちなみにアマゾン本体は販売されておらず、ケンコーコムでは836円です。完全に値の吊り上げですね。他の消毒薬も、マーケットプレイスでは何千円という信じられない値段で売られています(購入する方いるのかな?)。
健栄製薬のサイトでは、在庫がないことへのお詫びがリリースされていました。また病院に安定供給するため、その他の既存の取引先からの過剰な発注に対しては出荷を控えるというリリースされていました。全く、おっしゃる通りだと思います。なにせ、緊急事態。医療機関にどんどん供給していただきたいと思います。
さて、今週はJ-stageで日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンの内容が出ていました。めちゃくちゃ良くまとまっているので、医療従事者は復習も兼ねて必読かと。特に、ステロイド点鼻薬については
・アレルギー性鼻炎治療薬の副作用に対する懸念(恐怖)があり,それは鼻噴霧用ステロイド薬で48%, 経口抗ヒスタミン薬で33%
・鼻噴霧用ステロイド薬を望まない女性は男性に比べて,刺激,鼻からの液だれ, 喉に流れる,味,においのすべての項目で「望まない」 と回答した割合が高い
という研究は重要だと思います。
このツイッターについては、家族が昔ナファゾリン系を一日何度も使っていて、内服よりも点鼻は使い過ぎてしまう傾向があるのでオススメしにくいというコメントや、オススメすると「値段が高い」と言われるといったコメントをいただきました。なるほど、そうですね。ご感想ありがとうございます。
【2020/2/7市販薬情報】湧永製薬が鼻炎薬「フジビトールS錠」を2/3発売。錠剤タイプの辛夷清肺湯。湧永(ワクナガ)製薬は一般の方はあまりご存知ないと思いますが、昔からの薬局薬店にあるノボリ「キヨーレオピン」の会社です。https://t.co/eGhPNOEdLU
— kuriedits (@kuriedits) February 7, 2020
【2020/2/6市販薬情報】花粉症薬で迷ったら店頭でご相談を。ここから先は医療従事者向け情報になりますが、日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンの内容はめちゃくちゃまとまっているので復習も兼ねて必読かと
— kuriedits (@kuriedits) February 6, 2020
アレルギー性鼻炎治療における鼻噴霧用ステロイド薬の新たな位置づけhttps://t.co/DsnTQb0CJy