ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

2020/2/24~2/28までの市販薬情報です

今週もドラッグストアはコロナウイルス一色です。

わたしのツイッターのタイムラインを見ていると、ドラッグストアの店員さんは本当に疲弊しています。どなたかが「謝るために毎日出勤しているようなもの」と呟いていました。お店にもよると思いますが、決して誇張ではないと思います。この騒動中、わたしもお客さんから何度も叱責されています。この数週間で数年分のお叱りをいただきました(笑)。

今週はマスク、消毒薬の問い合わせに加え、「トイレットペーパーもなくなる」という嘘のネット情報が駆け巡ったため、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品などを買いに来る方が急増。あっという間に欠品し、在庫の問い合わせも増えました。

在庫の問い合わせもさることながら、色々な質問をして来るお客さんもいます。我々も全ての商品情報を把握している訳ではありません。コロナウイルス自体、まだまだわかってないことも多くあります。その中で「なんでわからないのか」「わからないのに売っているのか」「そんなあやふやなことを言われても困る」といった詰問のような質問は、「自分(お客)の心配な気持ちを考えてくれ」という感情の表れなのだと感じます。

その中で思うことがありました。

先日、消毒薬の記事にご協力したことをこのブログで報告しました。少しでも現場への質問などが減って欲しいという気持ちで書きました。けれども、日々売り場にいると、手洗いが大切とお伝えすると「手洗でどれくらい感染が防げるのか。本当に防げるのか」というさらなる質問が、消毒薬なら80%エタノールが一般的には推奨されていますとお伝えすると「40%とかならどうなのか」「80%で完全に防げるのか」というより細かい質問が、次から次へと出てきます。

こうなるともう、あらゆる情報は、むしろ不安を増大させるだけじゃないかとすら思えてきます。かといって、情報を一切発信しないということは、別の批判と不安を生み出すので、それは誤りであることはわかっています。

総じて思うことは、商品が品薄の状態でいちばん必要なのは「物を提供すること」よりも、「お客さんの不安を解消すること」だということです。お客さんが今一番求めているのは、一見すると消毒薬やハンドソープではあるのですが、根本の部分で欲しいのは「安心」なんだと思います。消毒薬やハンドソープでどれだけ感染防止が徹底できるかなんて、一言で説明できるわけありません。そんなことはお客さんだってわかっているのです。

これを売る側の立場で言うならば、「客観的な情報を提供すること」は「不安を解消させること」の手段の一つです。情報提供だけで解決しようとしてはいけないのです。

そんなことを考えたのでした。

それから最後にもう一つ感じたことを。

こうした日々を送っていて、ああ戦争ってこういう摩擦から生まれるのかなと思ったのです。大げさかもしれませんけど。

いま、ドラッグストアはとても悲惨なことになっています。ひとり一人が、自分のため、こどものため、親のために、一生懸命に物資を確保しようとしています。必死です。誰かを傷つけても仕方ない人もいるでしょう。自分の正義のために必死なのです。

もし、互いの正義のための戦いを”戦争”と呼ぶなら、いまドラッグストアで起きていることは戦争です。

このパニックが、1日でも早く鎮まることを祈ります。