『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

NHK朝の番組「あさイチ」で取り上げられた市販薬の危険性【2020/12/21~12/25のニュース】

NHKの朝の番組「あさイチ」で市販薬の安全性の問題が取り上げらたそうです。医師の平さんや、薬剤師の村松さんが出演したそうですね。

市販頭痛薬、5~10日以上の服用はやめて! せき止め薬はなんと2日以上はダメ! 守らないと命にかかわる...: J-CAST テレビウォッチ【全文表示】

記事によると次の事例が紹介されたそうです。偏頭痛持ちの29歳の男性が、仕事が忙しく「最初は本当にひどい時にしか飲まなかったのが、効くやんって。市販薬頭痛なくなるやん、楽だし便利だしお医者さん行かんでいいしってなって、多い時は2日に1回とか、ひどい時は連日飲むこともやってました。周りに迷惑かけられないから、これ飲んで頑張るか、みたいな」と1ヶ月ほど飲み続けていたところ、ある日便が真っ黒に。病院に行こうと思ったらクラっと来てそのまま意識を失い病院へ。医師からは、鎮痛薬が胃腸に作用したことによる出血性十二指腸潰瘍と言われたそうです。

番組をブログで取り上げた医師もいらっしゃいました。

【NHK「あさイチ」】市販薬の長期連用問題の問題と疑問点|院長ブログ|五本木クリニック

こうしたツイートもありました。

出演者さんのツイートを引用させていただきます。平さんの「バズーカ砲で蚊をたたく」が秀逸だったそうです(平さんはユーモアあって素敵な方なんですよ〜〜)。薬剤師の村松さんのツイートにも個人的に共感です。

 

 

 市販薬の乱用問題といえば、以前、漫画家の油沼さんの市販薬漫画を監修協力させていただきました。あさイチの番組を受けて油沼さんがSNSで再アップしたところそこそこ読まれたようで、ドラビズという薬剤師向けネットニュースサイトでも紹介していただきました。

乱用は本当に難しい問題でして・・・話し出すと長くなるので、いつか。

www.dgs-on-line.com

 

やや話は外れますが、海外では22日に米司法省が大手ウォルマートを相手取り、医療用麻薬「オピオイド」を含む処方鎮痛剤の販売を巡り民事訴訟を起こしました。記事から引きます。

司法省はウォルマートがドラッグストアとして「門番」の義務を真剣に果たさなかったと主張。5000カ所の店舗内ドラッグストアを中毒性の高い鎮痛剤の販売網にする取り組みが2013年6月に既に始まっていたと指摘した。

さらに、薬剤師としては次の視点が気になります。

司法省はまた、ウォルマートの管理職が薬剤師に圧力をかけ、大量の処方箋を「可能な限り速く」処理するよう要求し、不正なものと分かった処方箋に対して調合を拒否する権利を奪ったとした。

記事によると、オピオイド中毒を巡っては、製薬会社や薬局チェーンなどに対して州当局や地方自治体が3000以上の訴訟を起こしているそうです。

米司法省、ウォルマート提訴 オピオイド危機を助長 | ロイター

 

さて年の瀬の新商品情報。今週は大正製薬が自社のネットサイトだけの漢方薬を発売しました。 「本草八味地黄丸料エキス錠-H」「本草ヨクイニン錠S」「テイシ防風通聖散」の3種類です。

ニュースリリースによると、「当社オンラインショップ「大正製薬ダイレクト」では、これまでの食品や化粧品の品揃えにとどまらず、ECの医薬品市場おいて高いシェアを持つ、漢方・生薬製剤の分野も強化してまいります」とのこと。

中高年の方々のお悩みに対応する漢方・生薬製剤「本草八味地黄丸料エキス錠-H」「本草ヨクイニン錠S」「テイシ防風通聖散」新発売|大正製薬

 

今年はもう一度だけブログ更新します。

ではでは。