『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

コロナで加速する薬のデリバリー化【2021/1/4~1/8のニュース】

さて、新年最初の一週間ですが、メーカー各社の出だしは鈍いです。というか、金曜日から緊急事態宣言となりました。東京都内の新規陽性者数も木・金曜日と2000人をはるかに超えた状態です。

不要不急の外出自粛を心がけるしかありません。

ローソンの社長が今月中に既存のデリバリーシステムを活用して風邪薬や鎮痛剤、湿布薬などを販売し、自宅に届ける事業を始めたい考えを明らかにしたそうです。

【独自】ローソンが今月中にも“医薬品デリバリー”|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

オンライン薬局のミナカラは最短2時間で薬が届く処方薬・市販薬の宅配サービスを今月下旬以降から始めることを昨年末に発表しています。

オンライン薬局「ミナカラ」、処方薬・市販薬を含む医薬品等の即時配送を1月下旬より開始 (2020年12月26日) - エキサイトニュース

昨日はテレビで処方薬を自宅に届けるというクロネコヤマトのコマーシャルをたまたま観ました。いつから放送していたのでしょうか。調べたら昨年の11月からでした。

ヤマトHD/新TVCM放映開始、テーマは「未来より先に動け。」 ─ LNEWS

病院の電話受診なども増えているでしょう。送料が高い(地域にもよるかもですが私が聞いたのは1000円以上)のがネックですが近所でなければ交通費を差し引けば負担にはならないかもしれませんし、医療機関から処方箋のみ送ってもらい、自宅の最寄りの薬局で薬を受け取る(買う)というのもいいかもしれませんね。そうなるともう、一部はリフィル解禁でもいい気がしてきますが。

コロナによるこうした新しい動きは、どんどん加速しそうです。

一方、経産省の調査によると、昨年去年11月の市販薬の売上は対前年2.5%減だったそうです。マスクして、手洗いして、風邪は減りそうですね。

ドラッグストア/11月の売上高は7.1%増の5853億円(経産省調べ) | 流通ニュース

 

昨年末の話ですが、緊急避妊薬の市販化への動きが着々と進んでいるようです。

【政府】緊急避妊薬、市販化検討へ‐薬剤師の説明など条件に|薬事日報ウェブサイト

今週7日には薬剤師の高橋さんをはじめとする薬剤師の有志団体が緊急避妊薬の要望書を松本純議員に提出しました。

薬剤師の有志団体「緊急避妊薬」で松本純議員に要望書提出/薬剤師の信頼感を提示

記事にある高橋さんの「本来なら、国や行政、職能団体がビジョンを示すべき場面ですが、それが叶わなかった場合に、いろいろな次の立場の人のアクションがあると思います」という意見に同意です。「医師は、薬剤師が薬局やドラッグでどう対応しているか、市販薬がどう売られているかに詳しいわけではないため、当然の心配と懸念だと思う。心配や懸念に応えるのは薬剤師側の役目では」というのは私の(ツイッターで呟いた)意見ですね。