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自分に合った市販薬を選びませんか?

リンデロンVsが新発売!でも処方薬との混同にご注意を【2021/2/15~2/19のニュース】

病院の薬としておなじみのブランド「リンデロン」が市販薬に登場しました。シオノギヘルスケアが2月16日に発売した「リンデロンVs」です。ただ、病院で処方されるリンデロンVGとは成分が異なりますので、混同しないように少し注意が必要です。

リンデロンVsはステロイドの塗り薬です。湿疹や皮膚炎に使う薬で、病院で処方される「リンデロンV」と同じ成分です。成分の「ベタメタゾン吉草酸エステル」はステロイドの強さの中で5段階中上から3つめになります。3つ目といっても、市販薬の中では一番高いランクなので、効果は高め。第一三共ヘルスケアから出ている市販薬の「ベトネベートクリームs」(軟膏ではありません)と同じ成分です。

成分は異なりますが同じランクのステロイドを含む商品には「フルコートf」」があります。フルコートfとリンデロンVsの違いは、フルコートfにはフラジオマイシンという抗菌成分が入っていることです。そのため、リンデロンVはただの皮膚の炎症に使うのに対して、フルコートfは”化膿を伴う”皮膚の炎症に使う、という使い分けになります。

リンデロンVsの注意点としては、病院で処方される「リンデロン」には、リンデロンVやリンデロンVGなど、いくつか種類があるのですが、今回のリンデロンVsの中身はリンデロンVと同じであり、VGとは異なります。VGはVにゲンタマイシン(G)という抗菌成分を加えたお薬です。なので、VGはむしろ先述のフルコートfに近いお薬ということになります。

とまあ、なんだか当たり前のことばかり書いていますが、VだのVGだの、Vsだの、ややこしいですね。とにかく、今回発売されたのは、リンデロンVGではなくリンデロンVの市販薬です。

ところで、リンデロンVGといえばゲンタマイシンは散々使われてしまい耐性菌が比較的多いという話が指摘されてるわけですが、そうとも限らないようなことを示唆する論文もありました。どうなのでしょう。機会を改めて調べたいと思いました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/131/11/131_11_1653/_pdf/-char/ja

シオノギはPL顆粒など、処方薬として知名度のある薬を市販化しています。サイトも充実しています。

 

今週のニュースをもう一つ。それから今週はロート製薬から面白いキットが発売されました。dotest運動精子濃度テストキット。専用アプリをダウンロード後、自分のスマホにレンズをつけて、自分の精子をパシャリと撮ると濃度が測定。女性だけでなく男性にもやれること。薬局薬剤師が男性に相談された時の一手にも。ただ、今のところロートの通販のみでの販売のようです。

「ふたり妊活」への第一歩!男性のセルフ妊活をサポート『dotest®運動精子濃度テストキット』新発売 | ロート製薬株式会社