言わずと知れた肩こり、打身の貼り薬。有効成分はサリチル酸メチル(Methyl salicylate)10%と、ℓ-メンソール(ℓ-Menthol) 3%。日本で売られているサロンパスとの違いは、日本では左記の成分のほか血行を促すビタミンEが配合されていること。このフィリピン版サロンパスはMADE IN JAPANと書かれているのだけど、どういうわけかビタミンEについては記載がない。この差別化はなに?コスト削減策?
また、日本板とはちがい、1パックにたった3枚しか入っていないのも特徴。海外で購入するとソンをするので、サロンパスが欠かせない人は日本から持って行くことをお勧めしたい。
久光製薬のウェブサイトでは、グローバル展開に対する熱い意気込みが次のように書かれている。
「貼って手当てすることの良さをお伝えしたい」「貼って手当てすることに驚きと、安らぎと、感動があることをお伝えしたい」私たちは、この願いを「サロンパシィ®/ Salonpathy®」という言葉に託し、1847年の創業より、世界の人々の健康に貢献し続けてきました。
狙っているのか、真面目なのか・・・というか、サロンパシィという言葉を初めて知った。念のため商標の登録状況を調べたら、ちゃんと1999年に登録されていた。
そして、同社の次のテーゼも、これまた味わい深い。
企業使命「貼る治療文化を世界へ」
こういう、ちょっとおもしろうそうなことを言っている会社は大体、創業者一族が経営していることが多い印象だが、久光製薬も例外ではなく、中冨さんという家系が代々、世襲で社長を務めている。今年は36年ぶりに社長が交代し、現社長の長男・一栄さんが就任する予定だ。一栄さんは42歳と非常に若く、同社のアメリカの子会社の会長を務めていたこともあり、海外事業の強化が今後の試金石であるとの報道もある(※)。