『家庭の薬学』

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新しくなったイソジン、珍カバの味は甘かった

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新たしいイソジンに珍カバ登場

イソジンが新しくなった。見慣れたカバさんのキャラクターが、珍妙な動物に変わっている・・・。どちら様ですか?

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www.isodine.jp

 

「カバではなく架空の動物」ってそんなカバな

イラストは大人の事情で変わった。

今年の3月いっぱいで、イソジンを製造販売していた明治と、製造販売権を与えていたムンディファーマという米国の会社の契約が終了。販売権はシオノギ(※)という会社に移ることになった。

シオノギが販売する新生イソジンの誕生で、突如出現したのが、珍妙なカバのイラストだ。明治は従来からお馴染みのカバくんイラストを使い、「明治うがい薬」(イソジンの文字が抜けた)として販売を続ける。両者のデザインはモロかぶりする。そこで、このイソジンの発売を前に、2社が互いにイラストの使用差し止めを東京地裁に申し立てる事態に発展した。

3月24日、話し合いによる和解が発表され、シオノギ側の珍カバは8月末までに変更されることで一件落着。そりゃそうだ。似過ぎだもの。よくよく見ると味のある絵だとは思うけど、あれは100%カバだよね。ムンディは「カバではなく、架空の動物」と話しているらしいから、誰か言ってあげたほうがいい、「そんなカバな」って。

海外のイソジンは超カッコイイ

イソジンは日本のものではなく、外国の会社の借り物である。今回の報道で初めて知った人もいるだろう。海外では「betadine(ベタダイン)」という名前で販売されている。すごくかっこいいので、むしろこっちのデザインで売ればいいのにと思う。瓶でなくてもいいからさ。従来の明治が販売していたイソジンは、「明治うがい薬」という新しい名前になった。明治側によると、味は変わらないらしい。

www.meiji.co.jp

 

新しいイソジンはちょっと甘かった

大人の事情はさておき、利用者にとってきになるのは、

「シオノギから発売される新しいイソジンは、従来のイソジンと比べて味が異なるのだろうか?」

ってことだろう。

早速使い比べてみた。

価格差は、新しいイソジン(50mL)が、従来の明治のイソジンよりも高い場合もあれば、その逆もあった。店舗によるみたいだ。ただ、店舗には、まだ古い明治のイソジンしか見当たらないので、明治の新しいイソジンの店頭価格はわからない。

驚くことに、容器はほとんど、というか99%同じだった(フタの形がちょっとだけちがう)。目盛もちゃんとついていて、使いやすさに新旧の変化は感じられなかった。

一方、味と匂いは明らかな差があった。

明治の方が、シオノギと比べて独特の匂いがある。味は、シオノギの方が、甘い感じがする。というのが、個人の感想だ。気になる人は、飲み比べをどうぞ(そんな人ほとんどいないでしょうけど)。

 

※販売元はシオノギヘルスケア、製造販売元はムンディファーマ。明治のイソジンは、製造販売元はMeijiSeika ファルマ、発売元が明治だった。