『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

アエラの「30代~50代の男女市販薬購入ランキング」

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市販薬購入者ランキング

やや旧聞に属すのだけど、今年11月7日号の雑誌アエラ(AERA)が「30~50代の男女市販薬購入者ランキング」を載せていた。購入者数ベスト20品がわかるというもの。どんな内容か・・・。

 

上位は「ロキソニン」「イブ」「ロートジーb」

女性はすべての年代で、鎮痛薬が上位5位にランクイン。とくに、30代、40代ではロキソニンとイブがともに5位以内だった。男性はすべての年代で、目薬が上位5位に収まっていた。なかでも「ロートジーb」は全年代で5位に入った。まぢでか。すごい人気ですね。

こうした傾向から、記事には「鎮痛剤頼みの女 目薬好きの男」とタイトルが付けられていた。たしかに、ぼくの経験からいっても、店頭で目薬を購入するのは女性よりも男性がずっと多い。

ランキングは、購買データ分析会社「カスタマー・コミュニケションズ」の協力を得て、アエラが作成した。興味ある人は過去記事を購入して読んでください。

dot.asahi.com

 

ランキングの特徴

ぼくが感じたランキングの特徴を挙げたい。

①ロキソニンは男女ともにすべての世代で一番高い鎮痛薬←圧倒的な人気。当然と言えば当然か

②鎮痛薬の2番手は30代女性はイブ。その他の年代は男女ともにバファリン←かなり驚き。バファリンを選択する理由はなんだろうか?個人的にはお勧めしない

③全世代、男女ともに20位に入っている製品は、ほとんどがCMなどで広く認知されている商品←CM効果のたまものですな

④虫刺されの薬「液体ヒムs2a」がすべての世代で男女ともに6位以内にランクイン←「液体ムヒs2a」とは、いわゆる普通のムヒのこと。虫刺され薬における抜群の占有率

⑤男性は年齢が上がるにつれて、目薬と栄養ドリンクの順位が上がる←仕事がしんどくなるのかな

⑥女性は年齢が上がるにつれて、鎮痛薬が順位を下げる←生理のため?

⑦目薬の中で目立つのが「スマイル40EX」。男性40代で3位、50代で1位、女性でも40代で13位、50代で5位←スマイル40EXは男性が使うイメージがあったが、女性の購入者もいるようだ

⑧風邪薬は、ほぼ圏外。唯一、男性50代でパブロンゴールドAが20位以内に入っているのみ←購入頻度でみると風邪薬は低い。鎮痛薬や目薬が圧倒的に多いのかもしれない

 

以上。

さいごに。ちゃぶ台返しするようで申し訳ないけど、市販薬は基本的に「人気」で選ぶものではない。上記で挙げた商品はのランキングは参考程度に考えながら、薬剤師に相談することをお勧めしたい。

見ればわかる通り、結局、ほとんどの人が、CMなどで「有名」だからという理由で薬を選んでいるわけで、これは当たり前といえば当たり前だけど、おかしいといえばおかしい。そう思いませんか?