ForbesJapan (フォーブスジャパン) 2017年 10月号 [雑誌]
- 作者: atomixmedia Forbes JAPAN編集部
- 出版社/メーカー: アトミックスメディア
- 発売日: 2017/08/25
- メディア: Kindle版
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ヘルステックに興味のある人は必見である。2017年10月号の「FORBES JAPAN」の特集で米国発の凄いヘルステックが紹介されていた。この号はとても勉強になりました。本号に掲載された33つのヘルステックサービスを、ぼくの感想を交えて紹介します(なお、本誌発売から数ヶ月経っています)。テクノロジーに興味がある人は必見。個人的には「Patients Like Me」が大変インパクトがあった。
ゲーミフィケーション×健康管理アプリ「Mango Health」
体重や血圧、服用薬等の健康データを一元管理。薬の服用タイミングなどを知らせてくれるのだけど、特徴はゲーミフィケーション(ゲームの要素)を取り入れていること。なんと、薬を正しく飲むとポイントがたまり、お気に入りの店のギフトカードが入手できたり、チャリティに寄付できたりするという。驚きの親切アプリ。
公式サイト:Mango Health App - Pill Reminder, Drug Interactions, Health Manager
ウェアラブル端末「Misfit Wearables」
「Misfit phase」は睡眠の長さと質、アクティビティの自動測定機能がある腕時計。コイン電池なので充電不要らしいのだけど、これ地味に嬉しくないですか?50m防水で耐久性にも優れる。共同創業者の一人John SculleyはAppleの元CEO。
公式サイト:ファッションになじむスマートウェアラブル - MISFIT(ミスフィット)
MISFIT スマートウォッチ PHASE ブラックアルミ/ブラックシリコンストラップ 【日本正規代理店品】 MIS5000
- 出版社/メーカー: MISFIT WEARABLE
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: エレクトロニクス
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生活習慣の予防プログラムを提供「Omada Health」
体重や食生活をトラッキングして生活習慣病の予防プログラムを提供する。生活習慣病のリスク減少、体重減少、医療費削減の実績を論文化してる。なんと、Pubmed(医療分野で使う論文検索サイト)で検索するとちゃんと出てくる!
公式サイト:Digital Therapeutics for Chronic Disease | Omada Health
簡単遺伝子検査キット「23and ME」
唾液などから遺伝子検査して、祖先や200以上の病気のリスクを判定してくれるサービス。個人的には祖先が気になる。価格は99ドル。2つ以上注文で10%オフ。20%オフしている時もある。でも、日本は空輸サービスの対象になってないので利用できません!残念!そして、病気によっては知ること自体がデリケートな問題に発展することもあるのでご注意を。余談だが、同社の共同創業者のAnne Wojcickiは、あのセルゲイ・ブリンの元妻。
公式サイト:DNA Genetic Testing & Analysis - 23andMe
研究者向け人体センサー「MC10」
体に貼る研究者向け小型センサー。厚さ0.3ミリの超薄。センサーがデータを取得して専用アプリで分析できる。
公式サイト:Wearable Healthcare Technology & Devices | MC10
自分に合った医師を見つける「amino」
ビッグデータを活用して、自分の症状に合った病院を探したり、治療費、そして医師の経歴や評判を調べることができるウェブサービス。
公式サイト:Choose doctors with confidence - Amino
ぜんそく患者をサポートするセンサー「Propeller Health」
ぜんそく患者が普段使っている吸入器に取り付けることで、吸引のタイミングを通知したり、気温や湿度、その日に発作が起きる可能性を知らせてくれるセンサー。素晴らしい取り組みだけど、どうやって収益を上げているのかしら?
公式サイト:Propeller Health | Digital Asthma and COPD Management
呼吸をモニターしてストレスをチェック「Spire」
洋服に張り付けるだけで、心拍数や睡眠の質が記録されるセンサー。洗濯OK!バッテリーも1年半もつ。これは欲しいと思いました。一つ気になるのはシールタイプだから、普段着全部に付けるとしたら何個買うことになるのだろうってこと。
公式サイト:Spire - Live Better
世界最大の患者ネットワーク「Patients Like Me」
60万人以上が登録する世界最大の患者コミュニティ。世界80カ国以上の医薬品、ヘルスケア団体と連携しており、利用者が入力した情報はデータ化されて研究者や製薬企業が活用する。
驚愕の情報量である。ウェブサイトには検索機能があり、疾患名や年齢などを絞って、自分と同じ境遇の患者を見つけることができる。試しに「diabetes types(2型糖尿病)」で検索すると、506名の患者が出てきた。そのうちの一人woofhoundは59歳の男性で、1999年に2型糖尿病で診断されたとしている。他にもレストレッグス等の疾患を持っている。ゲイであるという。その詳細な経歴、病歴はまるで一人の人間の人生を読んでいるような気持ちにさせる。こうした極めて個人的な情報が(真偽は不明だとしても)、膨大な量と共に公開されていることにただただ驚く。
公式サイト:PatientsLikeMe | Live better, together! | PatientsLikeMe
こうして色々なサービスを見ていると、感動とワクワクがとまらない。特に「Spire」と「Patients Like Me」は印象的だった。とりあえず10個紹介した。あと23個は日を改めたい。