下痢止めの正露丸の主成分である「木クレオソート」は、腸内細菌に影響を与えないことを示す研究結果を大幸薬品が発表しました。
http://www.seirogan.co.jp/uploads/arrival/pdf_473.pdf
今回、木クレオソート含有の軟カプセル剤を健康な成人（日本人 11 人）に 1 日 3 回、毎食後に 経口投与（木クレオソート 405mg/1 日（*3））し、投与前後に排泄物中の 4 種類の腸内細菌数 （Bifidobacterium longum, Bacteroides fragilis, Clostridium perfringens, Enterococcus faecalis）を測定（16S リ ボソーマル DNA 複製数を指標に測定）して比較しました。その結果、木クレオソートの経口投与前後の排 泄物中の細菌数には、4 種類の腸内細菌全て有意差（p > 0.05）がないことを確認しました。このこと から、木クレオソートの通常服用量の経口投与では、ヒトの腸内細菌に対し作用しないことが証明されました。＜ニュースリリースより＞
大幸薬品は「正露丸は殺菌剤」「腸内細菌に悪影響を与える」といった批判を払しょくするために、この研究を以前から進めていました。もともとは木クレオソートは腸にあまり届かないと主張していました。今回は腸内細菌の数を数えて、実際に影響がないことを示そうとしたわけです。
でもまてよ、正露丸の説明書には「静菌作用」って書かれていますよね。おかしくないですか？
というようなことを昨年書いたのが以下の記事になります。よろしければ合わせてご一読ください。
