『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

28日間使えるようになった水虫薬ブテナロックのイイ工夫

市販薬を選ぶ時のポイントの一つは「容量」だと思っています。今年2018年3月にリニューアルした水虫薬「ブテナロックVα」(クリーム、液)はとてもよい工夫をしています。

http://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/news_release_180316.pdf

リニューアル品の特長は量が増えたことです。従来品は1つ15mLでしたが、今回18mLに増えました。ちなみに薬効成分は変わりません。なんだそれと思うなかれ。エーカーによれば、この18mLという容量は、しっかり28日分使える量らしいのです。この28日というのがポイントです。皮膚の表面の新陳代謝はおおよそ1か月とされており、水虫薬は症状があるなしにかかわらず、皮膚が新しくなる1か月は少なくとも使い続けるのが良いとされているのです。

つまり、新しいブテナロックVαは、副作用が現れない限り「使い始めたらとりあえず1本は使い切る」ことが大切ということです。わかりやすいですね。

薬というのは、使う期間が大切です。長すぎても短すぎてもいけません。私もたとえば頭痛薬を買うときに、60錠入り(30回分)などの大容量はたとえお得でも選びません。自分でも気づかないうちに頭痛薬を使う頻度が増えてしまうからです。なるべく少量単位の頭痛薬を選び、もし購入頻度が増えたら、それは体が発する黄色信号だと受け取って自分の生活を見直します。

ですから、薬の容量というのは、存外重要なのです。