『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

イビキがうるさいので睡眠外来に行ってみた話

これって睡眠時無呼吸症候群?

実は明日入院します。

ここ数年、イビキがでるようになりまして、夜中にトイレで起きるようになりまして、息がつまる感じがして起きることがありまして、そして起床時にやたら疲れていることがよくありまして、さりとていままで全然気にしてなかったのですが、家族から「『睡眠時無呼吸症候群』じゃないの?」といわれまして、いやーまさかーと思いつつも、たしかにそうかもしれないと感じて、元々「睡眠外来」なるものに興味があったので良い勉強になるので受診することになりました。

そしたら予想外のことが色々あって、大変勉強になりました。

予想外に高額な検査費用

睡眠時無呼吸症候群とは寝てる間になぜか呼吸が止まっちゃう病気のことです。

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まずは睡眠外来のある都内の病院のウェブサイトを見ると「要予約」と書かれていたので電話しました。すると「予約が埋まっておりまして、1か月以上先になります」と、いきなり1か月半の待機。睡眠外来って、人気あるんですかね。

戸惑う私に追い打ちをかけるように、今度は「当日は検査などで1万円ほど、時間は2~3時間かかりますがよろしいでしょうか?」と担当者。1万円!「睡眠が満足にいかない原因を調べるために呼吸状態や血液検査をします」。受診しておいてなんですけど、この私立病院は私は以前からあまり信用していなかったので、1万円は過剰検査ではないかと疑ったのですけど、断ることもできません。それに勉強だと思えば高くはありません。了解しました。最後に外来の種類(どこの科の医師に診てもらいたいか)を選んでくださいというようなことを言われたのですが、わからないのでお任せしますとお伝えしました。

1か月半後、受診をしました。まず、受付を済ませて、問診票を渡されました。睡眠の状況を調べる「ピッツバーグ睡眠質問票」24問と「エプワース眠気尺度日本版(JESS)」8問に回答しました。

ピッツバーグ睡眠質問票はこちら→http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/090/010/030/023/pdf/20111202_02_02.pdf

JESSとはこちら→https://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/044110896j.pdf

 

検査、検査、検査・・・

続いて耳鼻科の医師の問診です。ベテランぽい女医さんが、カウンセラーを思わせるようなおやだかな声で質問をしてきます。「無呼吸とイビキは程度の問題なんです。寝ている間に無呼吸がどれくらいの割合で起きているかを、調べる検査をしますね。また、その原因が、鼻なのか、気持ちからくるものなのかも調べますね」。ふんふんと頷きながらサクッと終了。ここから検査漬けです。

血液検査、尿検査、顔のレントゲン検査、あと健康診断時に行う心電図検査のようなもの、それから息を大きく吸ったり吐いたりする検査、鼻の穴を片方ずつ塞いで鼻の通りを調べる検査など、合計7項目!

全部終わって受付に行くと今度は「では、次回は1泊入院していただいてより詳しく調べます。2~3万円かかりますがよろしいでしょうか」。ちょ・・・まぢすか。私は勉強がてら来たので、むしろ家にある睡眠時無呼吸症候群の医療書籍に書かれている検査を実体験できる興奮で全然気にならなかったのですが、一般の方はかなり戸惑うでしょうね。入院はこれまた予約が埋まっておりまして3週間後となりました。

自分の睡眠を記録する

そして最後に2つの宿題を出されました。1つは、「簡易検査」とよばれるもの。リストバンド式のデバイスを渡されました。本体にはコードがついており、その先にセンサーがあります。このセンサー部分を指につけたまま寝ることで、就寝中の血液内の酸素濃度(酸素飽和度)を調べるというものです。睡眠時に無呼吸になり酸素濃度がどの程度減ってしまっているかを記録してくれるのです。これは当日使って翌日に来院して返却することになりました。

もう一つの宿題は睡眠時間を記録することです。次の入院検査まで毎日ベッドに入った時間と寝た時間、起きた時間とベッドから出た時間を記録するというものです。2週間やりましたが、自分がいかに不健康な状態かがよくわかりました。夜中に起きたり、起床予定の1時間前に目が覚めたり、自分の睡眠の質を客観的にみる良い機会になりました。ただ毎日つけるのは結構めんどうでして、「3日前はこんなかんじだったかな」と数日分をまとめて記入してました。けっこういい加減です。

お金も時間もかかりますが、自分の体のことを知るよい機会なので、ぜひ楽しむ気持ちで検査を受けることをお勧めします。

というわけで本日、入院前夜。明日が楽しみです。

 

余談ですが、睡眠医学といえばこの本でしょうね。医療従事者にはお勧めです。

極論で語る睡眠医学 (極論で語る・シリーズ)

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