先日、北斗の拳の目薬を紹介した時に「キャラクターで薬の購入を誘導するってアリなんでしょうか?」という疑問を書きました。みなさんはどうお考えでしょうか。
気になったのでツイッターでアンケート調査をしたところ、意外な結果となりましたので報告します。
【医師・薬剤師・登録販売者の方へアンケートのお願い】ここ1年で漫画やゲームのキャラクターを利用した市販の目薬が増えています(参考https://t.co/D3kzdzwiMH)。外箱や添付文書も面白くできており人気で欠品する商品もあります。このようにキャラクターで購入を誘導する手法をどう思われますか?
— kuriedits (@kuriedits) 2018年11月30日
参加は1110票。有効回答は700票で、「法令上問題がないので、許容である」が全体の42%を占め、「止めるべきである」(15%)を大きく離しました。個人的にはここまで差がつくのはやや意外でした。
勉強になるご意見もありましたのでいくつか紹介します。
以前、急患センターで「ピンクの箱の痛み止め飲んで気分が悪くなった」と言う患者さんが来てネットで調べて製品名確認したらどれも違った。
— たけっぴ(薬剤師・株・など総合アカ) (@takunn1205) 2018年11月30日
さらに調べたら期間限定デザインだった事が分かり成分確認できた。
アレルギーや飲み合わせの観点から考えるとやめて欲しいけど法的に問題ないから何とも複雑。 https://t.co/KBTwuksBFD
ドラゴンボールの目薬CM 見てた世代だから違和感なかったけど、こういう視点もあるのかー。 https://t.co/UWYhlaaKpy
— z.nobu (@nza0705) 2018年12月1日
この視点は正直持てていなかったです。確かに、某国民的ゲームのキャラボトル目薬は飛ぶように売れて、メーカー欠品でした。当該目薬は無いのかと、お客様に何度も聞かれましたし、どうやら何件もドラックストアを回っているお客様もいらっしゃいました。
— 中川 ひろき (@hiroNaKa_b) 2018年12月1日
今やコスメ感覚でパッケージデザインしている医薬品も少なくないためキャラクターをパッケージに用いるのは悪くないと思っている。しかし、売る側も買う側も細心の注意を払って販売・購入しなければならない。キャラクターが書いていても商品は『医薬品である』ということをよく理解をしてほしい。 https://t.co/3WMwDC7QKq
— 梨さん(スプラ2のスナギモさん) (@nasi0123) 2018年11月30日
コレクターとしての目的で購入される方もいらっしゃいませんかね…。
— ふぁるめど (@PharMed_324) 2018年11月30日
お客さん本人が成分や使用目的を確認・納得した上で商品を使われるならいいのだと思います。
どうせ目薬だしどれも同じでしょ、とキャラクター商品目当てに買われるのは困りますよね。https://t.co/HuVzQChJEr
医療用でキャラクターを使ったプロモーションを辞めたのとは対照的。 https://t.co/K0Mxv3qiyt
— ふじ子 (@fujikosan9) 2018年11月30日
私は「使用方法に則って買う薬のパッケージに関して、中身が同じならより好みの色柄や形を購入する」という選び方(製造元の選ばせ方)は有りだと思うんですけど、パッケージデザイン選びが先行して薬の中身に関心がなくなっていくとなると、違うよな…と。
— りちおさん (@richiosan) 2018年11月30日
あくまで薬ですしね、玩具じゃなくて…と
薬は症状と成分で選ぶものです。ですから、薬剤師が相談に乗り、類似薬の中からキャラクターものを選ぶならいいのですが、現実はそうなるわけではありませんよね。セルフ販売が原則の市販薬市場において、キャラクターモノが適切なのかどうか。
かくいう私は「許容」派です。ただ、現状はちょっとフェアじゃないようにも感じます。海外のタバコには外箱にリスク表記がありますよね。クスリも良い面、悪い面があるのですから、キャラクターで誘うなら、等面積分の警告表記があってもいいのかもしれませんね。
キャラクター目薬は昔からあるのですが、ここ1年ほどで大人向けのキャラ目薬がたくさん発売されています。
2017年5月ドラゴンクエスト、6月ワンピース、2018年4月サッカー日本代表オフィシャルライセンス、6月セーラームーン、11月北斗の拳、ゲゲゲの鬼太郎。
アンケートにご協力くださったみなさま、ありがとうございました<(_ _)>