ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

2019/3/4~3/8の市販薬情報です

今週の市販薬情報です。

1つめは、富山のくすりの物産展が東京で開催されました。去年もやっていましたよね、たしか。おもしろそうなイベントでした。

2つめは、民間の調査によると今年1月は去年に比べて麻黄湯がよく売れたそうです。インフルエンザが流行すると麻黄湯が売れるとか。漢方薬が少しずつ定着しているのかもしれません。

そのほか、1月に参加したイベントをウェブ記事にしていただきました。

kenko100.jp

ptweb.jp

薬剤師専用媒体では、

「kuriedits⽒は、これらの薬剤の乱⽤⽬的での購⼊を防ぐため、現場の薬剤師が孤軍奮闘しても、残念ながら 社会への影響は少ないという。それよりもメディアがOTCにスポットを当てて世間の注⽬を集めることで、 OTCを取り巻く状況が改善されるだろうと展望した」

と紹介していただきました。これについて少し補足しますと、乱用者は(ここには書けない)様々な手法で依存性のある医薬品を入手しようとします。「乱用者(購入者)の自己責任」という考えは医薬品には法的にも実務的にも当てはまりません。販売者は乱用者の家族から相談を受けることがあり、乱用者個人の問題で済まないからです。乱用防止は売場が人的コストを払い行うものですが、企業視点では経済インセがありませんし、行政は監視しつつも不十分です。世間の関心が薄い故に「この薬の取扱い(販売)をやめましょう」と社員が発言しても、それを評価する人は社内にも世間にもいません。だからメディアの方々に関心を持って頂けるとありがたいのです。

資格者の乱用防止に公的なインセンティブを付ける必要はないと私は考えています。しかし、現在のシステムがうまく機能していないのは明らかです。今後、薬のネット販売のシェアが増えると、乱用はさらに拡大するかもしれません。

元小売業界の薬剤師の方からは「乱用者から箱ごとガラス瓶を投げつけられた」というコメントをいただきました。私の周りにも「販売を断ったら殴られたことがある」という人がいます。薬物乱用者と接するという、意外と知られていないドラッグストアのお仕事です。

 

以下は今週の市販薬情報ツイートです。