今週はエアーサロンパスにめちゃくちゃミニなサイズが新登場しました。なんと手のひらにおさまるほどの小ささです。これは携帯に便利そうですね。
それから、まだ先の話になりますが、プロペトピュアベールという商品が8月に発売します。病院でだされるプロペトと同一成分同一製剤だそうです。ちなみにプロペトはプロペトホームと言う名前で市販薬でもまったく同じものがすでに売られています。
さて、今週のニュースとは少々外れるのですけど、虫除け成分をテーマにざっくり記しておこうと思います。ちゃんとした記事はそのうち書きます。
虫除けには医薬品だけでなく、植物由来の精油や、リストバンドなどいろいろありますよね。どれがいいの?と思いますよね。
もっとも有名な報告はコチラです。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa011699
結果をひとことでいうと、色んな虫除け塗って、どれだけ蚊に刺されるかを試してみたら、ディートという成分とイカリジンという成分が一番性能がよかったというものです。とてもよく調べられています。
ディートかイカリジンの蚊除け商品を買えばとりあえずOKというのは、ドラッグストア関係者の概ね共通認識だと思います。
ただ、この実験で興味深いのは精油やリストバンドも調べられていて、それらの効果がほぼないことなんですね。とくにリストバンドはひどい。ほぼ無力です。
ひとつ補足しますと、この実験で使っている精油成分はシトロネラという成分でして、いまドラッグストアなどで売っている虫よけ剤には、これ以外の成分を使っているものが結構あるんですね。
世間的に有名なのは「レモンユーカリ」。よくききますね。
前出の論文でもこのレモンユーカリはしっかり効果があることが記載されていまして、実際、米国のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、蚊を媒介とするジカ熱対策として有効な6つの成分のひとつにレモンユーカリを挙げています。
また定評のあるコンシューマーレポート(実際に使ってみて効果を調べる)でも、レモンユーカリは有効な成分として紹介されています。
ただ、アレルギー専門医のほむほむさんからツイッター上で教えていただいたところでは、レモンユーカリは米国小児科学会(the American Academy of Pediatrics)では3歳より下のお子様には使ってはいけないとしているそうです。
気になって調べてみると、前出のCDCでも同様に3歳より下は使わないとしていました。なぜ3歳なのか?これについては、まだ調べ切れていません。3歳より下では安全性が確認できてないから((the product has not been adequately tested in this population)という記載された記事も見つけましたが、ちょっと正確にはわかりません(PMDとはレモンユーカリの活性成分を指します)。
ここらへんはもう少し情報を整理した上で、記事を改めて書きたいと思います。ロフトなんかにおいてある虫除け精油は、あいにくレモンユーカリではなく、よくわからない(といったら失礼ですが)精油がいろいろ入っていますので、ウーンなやましいですね。どうせならレモンユーカリを使ってほしいところ。
さいごに、日本語で読める資料としまして『国立感染症研究所ウイルス第1部第2室』の忌避剤Q&Aが非常にまとまっていましたのでご紹介します。
【2019/6/28市販薬情報】スプレー式鎮痛消炎剤「エアーサロンパス ジェットα」の手のひらサイズ(25mL)が6/27発売。既存品は100mL(約30回分)、150mL(約50回分)、300mL(約100回分)なので、25mLは驚きのコンパクトサイズですね。縦わずか8.8cm。携帯に便利。https://t.co/OUMKcMq0Ro
— kuriedits (@kuriedits) 2019年6月28日
【2019/6/27市販薬情報】第一三共ヘルスケアから「プロペト ピュアベール」が8/29から発売予定。処方薬のプロペトと同一成分同一製剤。プロペトは石丸製薬の商標で、医療用と全く同一の「プロペト ホーム」という市販薬が以前からドラッグストアで販売されています。https://t.co/O02jb9W1MT
— kuriedits (@kuriedits) 2019年6月27日