今週は大きなニュースが２つありました。
ひとつめは、花粉症点鼻薬「フルナーゼ」（成分名フルチカゾン）が１１／１に日本で初めて市販薬として発売しました。既存の点鼻ステロイド（ベクロメタゾン）は１日最大４回に対してフルナーゼは１日２回。使用期間は年間３カ月まで。リリースでは点鼻ステロイドが第一選択と紹介しています。点鼻ステロイドがもっと普及するといいですね。
特徴は日を改めて調べたいと思いますが、pubmedやインタビューフォームをざっと見たところの特徴を記しておきます。精査はしていないのであとで修正するかもしれませんのであしからずです・・・。
Ｆ：フルチカゾン Ｂ：ベクロメタゾンプロピオン酸
・ヒト皮膚血管収縮作用F>B（IF）
・ラットアレルギー鼻炎モデルF>B（IF）
・臨床効果F>B（PMID:8308505）
・１日１回も２回も臨床効果ほぼ同等（8509578）
・BAはF<B（IF）
・副作用ほぼF=B（8308505）。１日２回だと鼻血増（8509578）
あと、医療用のフルナーゼは使用成績調査における主な副作用で「不快臭（０．２％）」が報告されています。これは、添加物のフェニルエチルアルコールがバラに似た匂いを持つために特異な匂いになっているためと考えられています（※）。市販薬のフルナーゼは「バラの匂い」とされています。これが医療用と同じなのかは未確認です。
１本２週間分で税別 １５８０円。さすがに値は張りますね。
製品サイトも開設されていました。
もうひとつのニュースはカツラメーカーのアートネイチャーがミノキシジル５％を配合した第一類薬『ＬＡＢＯＭＯ ヘアグロウ ミノキシ５』を１２／２に発売すると発表しました。同社として初の医薬品販売だそうです。6,960円（税込）です。
その他、コデインとネット販売の関係に関する記事が出ていましたので紹介します。両者の関係はわたしも気になっています。
【2019/11/01市販薬情報】花粉症点鼻薬「フルナーゼ」（成分名フルチカゾン）が日本で初めて市販薬として発売。既存のステロイド点鼻（ベクロメタゾン）は１日最大４回に対してフルナーゼは１日２回。使用期間は年間３カ月まで。リリースでは点鼻ステロイドが第一選択と紹介https://t.co/9SvXkbWXkH
— kuriedits (@kuriedits) November 1, 2019
【2019/10/31市販薬情報】「10代の「市販薬」乱用者急増…ネット販売解禁と関係は？ わが子が乱用していたら？」という記事がありました。お子さんのいるご家庭は一読をおすすめします。https://t.co/wNtK27T9AU
— kuriedits (@kuriedits) October 31, 2019
【2019/10/30市販薬情報】なんと！アートネイチャーが発毛成分ミノキシジル５％を配合した第一類薬『ＬＡＢＯＭＯ ヘアグロウ ミノキシ５』（第１類医薬品）を１２／２に発売予定。同社として初の医薬品販売。6,960円（税込）。この価格ならデバイスは良い方でしょう。https://t.co/65L8GQxvKu
— kuriedits (@kuriedits) October 30, 2019
※https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo1958/45/4/45_4_313/_pdf
