今週のニュースです。
週末にびっくりする報道がありました。
市販薬に類似する薬は保険対象外にすることで調整に入っているとのことです。この案件は今回は見送られると考えていたのでかなり驚きです。”意外と使える市販薬”という認識が急速に普及していくと思われます。横ばい続きの市販薬市場規模(約7千億円)にも変化が起きるでしょう。
それから今週は薬に関する法律、通称「薬機法」の改正案が国会で可決されました。 市販薬に関する大きな変更はありません。ただ、薬局の在り方を含め、そもそも医療全体の見直しがなされますので、余波として市販薬を取り巻く環境にも影響が出てくるでしょう。端的には、いままで市販薬に関心のある薬剤師と言うのは実はさほど多くなかったのですが、これからは市販薬を勉強しようとする方々が増えてくると思われます。冒頭の”保険外し”もこれを後押しするでしょう。お客さんにとっては、市販薬の情報提供サービスの質が向上します。
さて、その他のお話。東京・池袋のサンシャイン60通りの「薬マツモトキヨシ 池袋Part2店」が体験型店舗としてリニューアルオープンしました。化粧品特化型店舗を打ち出し、取扱アイテム数は、医薬品2100、化粧品1万1000、食品120、日用品1600、合計1万4820SKU。かなり大きいですね。行ってみたいです。
エパデールの一類後の調査結果が発表されました。ほとんど不備はなかったようですが、さて・・・。
過敏性腸症候群のセレキノンSが第一類から第二類へ移行されることが薬事会で了承されました。
それから、薬剤性頭痛の解説文が一報j-sategeで公開されていましたので紹介です。
さいごに、「下痢したときはムリに止めるな。治りが遅くなる」という説は、どこまで科学的に裏付けられているのかを調べてます。蠕動運動抑制薬の代表薬のロペラミドは世界中で使われているので研究もそれなりにあるのですが、治りが遅くなることを示した強いデータはあるのでしょうか?・・・というようなことを少しツイートしましたので、ご興味ある方はクリックしてみてください。
【2019/11/29市販薬情報】エパデールの1類後調査では、チェックシート記入状況は店舗販売45枚で、不備あり15枚。ネット販売では不備0件だったそうです。セレキノンも1類から2類で了承。
— kuriedits (@kuriedits) November 29, 2019
エパデールの販売状況を初報告:薬事分科会 セルフチェックシートの不備は15件https://t.co/I5YnOTrNDb
【2019/11/28市販薬情報】薬や薬局、薬剤師に関する法律、通称「薬機法」の改正案が14日衆院通過、27日参院可決し、成立しました。
— kuriedits (@kuriedits) November 28, 2019
各種資料を貼りつけておきます。
可決した改正案https://t.co/czFYbtwKrN
改正の概要https://t.co/TjT4vSwY5L
13日厚生労働委員会議事録https://t.co/asYyqKKnQF
【2019/11/27市販薬情報】鎮痛薬が原因で起きる”薬物乱用頭痛”をご存知ですか?
— kuriedits (@kuriedits) November 27, 2019
”市販薬の安易な頻回使用を避けるための一般市民を対象とした啓発活動も重要である”
11/25公開:慢性片頭痛・薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の治療/神経治療学/36 巻 (2019) 3 号https://t.co/2uBZiwQ7b1
「下痢したときはムリに止めるな。治りが遅くなる」という説は、どこまで科学的に裏付けられているのかを調べてます。蠕動運動抑制薬の代表薬のロペラミドは世界中で使われているので研究もそれなりにあるのですが、治りが遅くなることを示した強いデータはあるのでしょうか(続
— kuriedits (@kuriedits) November 27, 2019