今週のニュースと言えば、やはり刀剣乱舞のコラボ目薬。13日発売でしたが、それより前から店頭に並んでいた店もあるようで、ネットでも話題にありました。お客さんからの事前の問い合わせもありましたね。企画品目薬でこの注目度はすごいなと。スライム目薬以来の大ヒットになる予感をさせました。で、実際ふたをあけると、即日完売の店もあり、スライムほどかはわかりませんが、かなりヒットしているようです。
そんななかで出てきたのが転売です。医薬品は法律上、一般の方々が転売できません。そこでメルカリでは、”空箱”と称して3つで3000円で販売する人が出てきたようです。これはちょっと行き過ぎ・・・?なお、法律上は”業”としての販売が禁止されているので、業でなければ(つまり個人が1回だけの販売であれば)、文言上はグレーゾーンになるという解釈も成り立つのですが、法の主旨に照らし合わせると通常は認められないと個人的には思います。
おまけ目薬が増える背景には、各製品の差別化のむずかしさがあります。市販薬は国が定める特定の成分しか使えません。また、ひとつの目薬に使える成分の種類の数にも上限があります。そのため、次第にどの商品も成分的には変わり映えのないものになっていくのです。そこで、成分以外の付加価値で差別化をすることになります。目薬はほかの薬と異なり、体への影響が比較的穏やかです。今回の刀剣乱舞が鎮痛薬とのコラボだったら、さすがに大きなバッシングを受けていたでしょう(近年はバファリンとセーラームーンのコラボなどもありましたが)。目薬ならまあ、いいでしょ。そんな雰囲気もあるように思います。ちなみに、こうしたコラボ目薬は、その商品で利益を上げるというよりも、いままで目薬を使っていなかった方々に目薬を使っていただき、今後目薬ユーザーになってもらいたいという狙いもあります。
さて、そんななかで今週ニュースリリースが出たのが、12/18に新発売となる抗アレルギー目薬「ロートアルガードクリニカルショット」「ロートアルガードクリニカルショットm」。トラニラストとプラノプロフェンを日本で初めて同時配合したアレルギー用眼科用薬。非常に特徴があります。本来であれば、こうした成分の差による商品の差別化が医薬品として適当だと、薬剤師の立場から感じます。
価格は税別2200円!高っ!!近年の目薬は高額化が著しいですね。
今週は対照的な2つの目薬のお話でした。
【2019/12/13市販薬情報】刀剣乱舞のコラボ目薬が発売。すでに品切れ店がでています。https://t.co/aWrpLYf8TW
— kuriedits (@kuriedits) December 13, 2019
【2019/12/12市販薬情報】抗アレルギー目薬「ロートアルガードクリニカルショット」「ロートアルガードクリニカルショットm」が12/18発売。トラニラストとプラノプロフェンを日本で初めて同時配合したアレルギー用眼科用薬。https://t.co/vWJrc6xmgj
— kuriedits (@kuriedits) December 12, 2019