さてさて、2020年最初の市販薬情報です。
第一類医薬品の「セレキノンS」が第二類医薬品になりました。厚労省の通知が出ていないので、移行日が把握できていませんが、おそらくメーカーが移行を公表した1/10付だと思われます。
健康食品「キューサイの青汁」で有名な、キューサイ社が電話での市販薬販売を6日開始しました。2021年以降にネット通販を始め、将来はなんと調剤薬局の開設も目指すそうです。買い物外出が難しい高齢者もおり「要望が多かった」とか。いまは年齢が高い方もけっこうネット通販を使うようですし、時代の並みですね。
ライオンは使用部位別に薬を選ぶ皮膚薬シリーズ『メソッド』を3/4に発売すると発表しました。選びやすいシリーズになりそうですね。プレミアムメソッドは8種類の成分を配合。
数年前に発売した「メソッドシート」のような斬新さがないのは個人的に残念。このブログでも紹介したことがありますが、売れてなかったからかでしょうか。
さて、年末年始にかけて小嶋さんという薬剤師の方が、ツイッター上で色々興味深い情報を提供してくださり、とても勉強になっていますのでいくつかリンクを貼ってご紹介します。小嶋さんありがとうございます!
わたしもどこかの時点で総括したいと思っています。
米国の話
ここ10年で医療用から市販薬に転用された薬が紹介されていました。こうしてみると、「市販化されてて羨ましいなあ」と思うものは少なく、正直、日本のスイッチ化もある程度出そろった感はあります。
From Rx-to-OTC: 13 drugs that made the switch in the past decade
https://www.mdlinx.com/internal-medicine/article/5661
英国の話
イギリスでは半分以上の薬局が赤字らしく、どうやら調剤による報酬が削減されているのが理由だそうです。政府は代わりに、軽度の病気に対応することを薬剤師に求めているとか。薬剤師の役割が変わりつつあるという事なのか。
Pharmacists 'should be given the power to diagnose people with cancer' | Daily Mail Online
Same-day pharmacy consultations offered to patients - GOV.UK
仏の話
フランスの薬局では1/1から膀胱炎に対して抗菌薬を出せるようになったそうです。1/15にはNSAIDSが薬剤師なしでは販売できなくなるなど、色々OTCの動きがあるなあと思っていたら、今回の方針は、仏政府がすすめようとしている Ma santé 2022 の一環として行われているとか。
欧州全体では1月から一部の咳止め製品も禁止になるようです。
Ma santé 2022 : un engagement collectif - Ministère des Solidarités et de la Santé
Several syrups against cough and cold to be withdrawn from shelves
色々動きがありますね。興味深いです。
【2020/01/10市販薬情報】ライオンは使用部位別に薬を選ぶ皮膚薬シリーズ『メソッド』を3/4発売する。選びやすいシリーズになりそう。プレミアムメソッドは8種類の成分を配合。
— kuriedits (@kuriedits) January 10, 2020
数年前に発売したメソッドシートのような斬新さがないのは個人的に残念。売れてなかったからかhttps://t.co/TYzQVDgKUq
【2020/1/8市販薬情報】健食を販売するキューサイが電話での市販薬販売を6日開始。2021年以降にネット通販を始め、将来は調剤薬局の開設も目指す。買い物外出が難しい高齢者もおり、「要望が多かった」そう。時代の波です。
— kuriedits (@kuriedits) January 8, 2020
キューサイが医薬品通販、調剤薬局も開設へ: https://t.co/9shePOIfY9