『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

コロナで売れているうがい薬の気になること【2020/5/4~5/8のニュース】

今週は興味深い記事がありました。

コロナで「売れた」「売れなくなった」商品TOP30 強心剤「売り上げ6割減」の実に意外な事情

記事が紹介するインテージの調査(4月13~19日分)によると、

増加率トップはうがい薬で、対前年比は359.1%。5位の殺菌消毒剤(228.3%)、13位の体温計(183.7%)、19位のマスク(161.2%)なども含め、ドラッグストア店頭ではすでに3月の段階で品薄もしくは品切れで入手が困難になっていたことを考えると、商品がもっと供給されていれば、伸び率はもっと上がっただろう。

だったそうです。 また、

一方、減少率トップは鎮暈剤(ちんうんざい)。要は酔い止め薬だ。前年同期比で22.2%と、8割近い減少である。3月1週目で前年比5割を切り、4月に入って下落幅が拡大した。 平時なら子ども連れで長時間乗り物に乗る機会が増える、大型連休中のデータが出てくれば、さらに下落幅は拡大するのだろう。マイカーでのレジャーや帰省自粛ゆえか、眠気防止剤も20位(60.0%)に入っている。

ということ。この調査は日用品も含めているのですが、売れた商品も売れなかった商品も、直近の増減率の一位は医薬品でした。

うがい薬だったのは意外でした。増加率だからでしょうか。まあ、今の時期だと例年は風邪のシーズンは終わってますしね。

実際、今年は今も、うがい薬が売れています。コロナ対策です。ただ、気になるのは、イソジンに代表されるポビドンヨード以外のうがい薬も売れています。イソジンが品薄で仕方なくそちらに流れているのか、あるいは成分の区別があまり認知されていないのか・・・。

うがい薬の成分には主に、

・ポビドンヨード

・セチルピリジニウム

・アズレンスルホン酸

があります。一般的にウイルスへの効果が明らかになっているのはポビドンヨードです。セチルピリジニウムはヴィックスの飴と同じ成分です。アズレンスルホン酸は炎症を抑える成分です。ポビドンヨードでどこまでコロナ対策ができるかはさておき、少なくとも対策で選ぶならセチルピリジニウムでもアズレンでもなく、ポビドンヨードかと思われます。

「売れなくなった」1位となってしまったのは酔い止め。こちらは言われてみれば、そうだなという感じ。

今週はマスクがいよいよ市場に多く出回ってきて、その様子がメディアで報じられるようになりました。

政府からの布マスクはまだ届いてません。