今週のニュースといえば、16日に花粉症薬のクラリチンEX錠とクラリチンEX OD錠が第一類医薬品から第二類医薬品になりました。これで薬剤師がドラッグストアにいない時間でも購入することができます。気になるのは今後、安価なジェネリックが登場するかどうか。
近年の傾向では、アレグラやロキソニンテープなどの大型ブランドは第二類に移行したのちにジェネリックが登場しています。一方で、セレキノンやストナリニZ(セチリジン)は二類になってもジェネリックは見かけません。クラリチンはどうでしょうか。クラリチンの市場規模次第ということでしょうが、個人的にはジェネリックが登場しそうな気がします。一定のクラリチンファンがいるので。
さて、今週は新宿に用があったので、ついでにココカラファインの東京新宿三丁目店をのぞいてきました。ドラッグストア関係者ならピンと来るはず。D2Cを取り入れて昨年12月にオープンした注目の大型旗艦店です。新宿駅前の好立地に4フロアで展開しています。
ココカラファイン、新宿に女性向け大型旗艦店オープン 女子会の待ち合わせ場所にも | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議
特にメディアで取り上げられたのが、D2Cスペースを取り入れた新しい試みです。
のぞいたのは平日の夕方、しかも緊急事態宣言後ということもあり、恐ろしいほどガラガラでした。ざっとみて回った感想としては・・・・話題のD2Cスペースは目玉というより、おまけのような印象でした。1階入り口のすぐ右手に展開されているのですけど、それほど大きなスペースではなく、家具などがキュッと押し込まれた感じ。え?なんでソファが?と、ちょっと場違いな感じがしました。ミラブルなどもあるのですが、なんというか、入り口が近すぎるせいか、なんとなく落ち着かないスペース。手にとってじっくり試すのであればお店の奥にあったほうがよかったのじゃないかなという気がしました。
医薬品は2階と4階で扱っていました。なぜ2フロアで?と不思議だったのですが、売り場を見て納得しました。2階は市販薬フロア、4階はスキンケアフロア。で、4階のスキンケアコーナーに、モアリップや保湿薬などがスキンケア商品と一緒に並べられていました。なるほど。一類薬は扱っていませんでした。
男性化粧品も資生堂メンやバルクオム、スカルプDなど、人気の定番品をしっかり扱っていました。
最近のドラッグストアはスーパーマーケット化が進んでいますが、一方でこうしたバラエティショップに寄せたお店もありつつ、改めて企業間の垣根が低くなっているなと感じます。
D2Cといえば昨年シリコンバレーから日本に初上陸したハードウェアの体験ショップ「b8ta」が有名です。私は銀座店を昨年覗きました。まさに体験型であり、何より今まで見たことのない商品が色々あったので(私がガジェットに疎いだけかもですが)面白かったです。大人のためのロフトという感じで、イベントの景品などを選ぶのには最高ですね。スタッフによる接客があるのがロフトとの違いです。
シリコンバレーで生まれた、最新ハードウェアの体験ショップ「b8ta」 – TECHBLITZ
それと比べると、ココカラファイン東京新宿三丁目店のD2Cはやや消化不良でした。ミラブルは家電量販店でフツーに見かけますし、設置されていた家具も、ブランドとしては有名なのかもしれませんけど、b8taで感じたような「えー!こんなの見たことない!」というワクワク感はありませんでした。
体験型についても、もちろんテスターなどは色々あるのですけど、コスメならマツキヨラボの方が充実しているのではないかという印象です。
というわけで、すいません、割と厳しいことを書いてしまいましたが、ココカラファインの新しい取り組みということで期待していたので・・・。
アマゾンで注文した商品が受け取れる「Amazon Hubロッカー」が用意されているのは面白かったです。新宿駅付近に住んでいる人が利用するのでしょうか・・・?
それからチョコなどのお菓子が充実していましたね。特に価格帯が100円の安いものから500円と高額なものまであり、買いたくなりました。女性の心をくすぐりそうです。
食べ物もコスメも、品揃えは非常に充実しています。という意味では、非常にオーソドックスな小売店といえるかもしれません。