ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

市販薬で人生の大舞台が台無しに!? 「ドーピングガーディアン×お薬手帳」

口内炎の薬でドーピングになる新ルール

ストロイドの入った口内炎の塗り薬・貼り薬が、競技者にとって「ドーピング」に当たることが、今年3月〜4月にかけて発表されました。該当となる薬の成分は、市販薬として町のドラッグストアで売られているものです。なんとまあ。ご注意を!

https://www.playtruejapan.org/topics/entry_img/20210419.pdf

糖質コルチコイドの口腔内局所使用についての注意喚起|日本アンチ・ドーピング機構 | Japan Anti-Doping Agency (JADA)

世界アンチ・ドーピング機構が設けた新たなルールによると、競技会時に口内炎薬のステロイド外用薬を使うことは禁止となりました。競技会時とは、競技者が参加する予定の競技会の前日の午後11時59分から、競技会のための検体採取手続きが終了するまでの間を指します。 市販薬で該当する一例としては「口内炎パッチ大正クイックケア」「トラフル軟膏Proクイック」などがあります。

「うっかり」意図しない摂取でも出場資格を失う

アスリートが禁止薬物成分を含む医薬品やサプリを飲んで、ドーピング検査に引っかかることを「うっかりドーピング」といいます。本人が意図せずにドーピングをしてしまったことから、うっかりと表現されるわけですが、悪気はないドーピングなので咎められることはありません・・・というのは嘘でして、うっかりであっても免責されることはなく、ドーピングとして粛々と参加資格停止などの処分を受けます。

最近のニュースからは例えば以下の事例が挙げられます。

2020年12月 自転車競技選手からアセタゾラミドが検出され資格停止処分 

2019年3月 競泳選手からメチルエフェドリンが検出され資格停止処分

薬選びを相談するなら街のスポーツファーマシスト

こうした不幸なドーピングを防ぐために、街の薬剤師にできることがあることは、世間にあまり知られていないかもしれません。薬剤師が取得できる民間資格に「スポーツファーマシスト」というものがあります。スポーツファーマシストは、最新のアンチ・ドーピング規則の知識を持つ薬剤師のことで、公益財団法人の日本アンチ・ドーピング機構による講習を受けることで認定される資格制度です。資格薬剤師は年々増えて今のところ全国に約1万人。全国の薬剤師数がざっと30万人であることを考えると、結構貴重な存在です。

また、認定条件は”最新の知識を持つ”というところが大切でして、先述の通りドーピングルールは変更されますので、常に新しい情報を知っている必要があります。そのため、スポーツファーマシストの資格は4年間の更新制です。認定料と受講料で3万円ほどかかります。

ですから、アスリートのかたは、市販薬を買うときには、スポーツファーマシストのいる薬局やドラッグストアを利用すると良いでしょう。スポーツファーマシストを探すにはこちらの検索サイト(日本アンチ・ドーピング機構)をお使いください。

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お薬手帳+スポーツファーマシストの意欲作

うっかりドーピングの危険性をもっと知ってもらうために、静岡在住のスポーツファーマシストの清水雅之さんと、漫画化の油沼さんが、タッグを組んで、最近、面白い試みをされてました。ドーピング防止の啓発漫画とお薬手帳の機能を組み合わせた、オリジナルのお薬手帳を作成したのです。

それが以下の漫画です。すごい行動力です。5冊セットで1000円。私も買いました。漫画の主人公が可愛いですね、と油沼さんに感想をお伝えしたら、「このキャラは合法ロリです」と返事が返ってきたので、「好みというわけではありません」とよくわからない言い訳をしてしまいました。

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