『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

コロナ禍で増えたもの・・・【2022/5/16~5/20のニュース】

市販薬の過量服薬による救急搬送が、コロナ禍で2.3倍になったとのニュースがありました。首都圏の救急センター3施設の集計の結果だそうです。

OTC薬の過量服薬による救急搬送、コロナ禍で2.3倍に:日経メディカル

 

コロナ禍で増えているといえば、帯状疱疹にもその傾向があるという話題があります。統計的な増加はまだ明らかにはなっていないようですが、一部の医師の間で増加の感触があるそうです。帯状疱疹は、ウイルスが原因の、皮膚に赤みや水疱ができる、強い痛みを伴う皮膚の病気です。病院で飲み薬を飲めば治りますが、帯状疱疹は早期治療をしなければ、帯状疱疹後神経痛という痛みが続く状態に移行することがあります。症状は皮疹、水疱などができるのが特徴ですが、その前から違和感を感じる自覚症状が現れます。しかし、皮疹が出る前に帯状疱疹であると見分けるのは困難です。ですから、帯状疱疹の特徴とされる皮疹(左右の片側、神経に沿って、ピリピリ感)が出たら、即受診することが必要といえます。帯状疱疹は体だけではなく、頭にも足にも現れます。最初はただの皮膚の異常かと考えていたのに、「え?まさか」と思ったら帯状疱疹だった、というのがこの病気です。

症例報告(2012) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma/72/4/72_509/_pdf/-char/ja

しかし、帯状疱疹は80歳までに3人に1人がかかるといわれている、メジャーな病気です。予防法もあります。50歳以上は予防接種が受けられます。高齢者は帯状疱疹後神経痛になりやすいともされていますので、予防接種を検討しても良いと思います。

帯状疱疹予防.jp|帯状疱疹の原因から症状・予防について