『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

タリオンARが第二類医薬品に変更【2024/12/9~12/13のニュース】

アレルギー性鼻炎の薬「タリオンAR」(以下、タリオン)が10日付で第一類医薬品から第二類医薬品に移行しました。薬剤師が不在の時間帯でもドラッグストアで購入することができます。

タリオンは花粉症シーズンに活躍するアレルギー薬です。服用回数は1日2回。眠気が出るので服用中は車の運転はNGです。体内で解毒化(代謝)されずに腎臓から体外に排出されるタイプの薬なので、腎機能が弱まっている人は副作用が出やすくなります。そのため、腎臓に疾患のある人も服用できません。

市販薬にはさまざまな飲み薬の花粉症薬があります。アレグラ、アレジオン、クラリチンなどはもともと病院で医師から処方されていた人も多いでしょう。タリオンはこれらのなかで、もっとも遅れて市販薬に”スイッチ”された飲み薬です。医療用から市販薬にスイッチされた薬は、最初はあまり売れないのですが、年を経るごとに生活者の認知が広がり、今回のように第二類医薬品になるタイミングで販売量がグッと上がります。そうなると、こんどは「同じ成分で安い薬」が他のメーカーから登場します。タリオンもそのようになるかもしれません。

あと2ヶ月もすれば花粉症シーズン突入です。

今年の花粉症薬の主薬(主役)は、何になるでしょう。